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 口の中の健康が体の健康へ!
 
歯科医師が実践するSODからトライアスロンまで
  一般社団法人 日本口腔協会理事長
                  長野 志津男 先生

 
   今回のインタビューは、SODを愛用されて5年という横浜で歯科医院を開業されている長野志津男先生です。お会いすることになったきっかけは、研究会に先生より頂いたお手紙からでした。三石巌先生(物理学者)の著書『医学常識はウソだらけ』を紹介した研究会の会報172号をご覧になり、以前から、丹羽先生や三石先生の研究や著書に深い関心をもたれ、尊敬しているという長野先生。ご自身もいくつかの著書を出版し、日本口腔協会≠フ代表理事もされています。その想いや、今、先生が提唱されている健康論、口腔から健康づくりについてぜひお話を伺いたいとお願いしました。
 
   口呼吸が細菌感染の元!アトピー、喘息、アレルギーも引き起こす可能性が・・・
 
 ―――先生が昨年(2015年)出版された『朝起きすぐの歯磨きで、一生病気知らず』(講談社)拝見しました。
   長野先生 この本は2年くらい前に自分で電子書籍として発表していたものです。それを講談社の方が見てくださって、面白いからぜひ紙で出版しましょうということになったわけです。これは2部作の1部で、次回は幼児教育、いじめに関する本を3月に文芸社から出版します。
 
 ―――この本を拝見すると、口腔の健康だけでなく、そのことが病気にもつながってくるというお話で、
         専門外にもどんどん切り込んでいらっしゃいますよね。

   長野先生 私は歯科医師ですから口腔のことは専門です。口腔というとみなさん歯医者さん≠ニ思いますね。実は僕は歯医者さん≠ニ言われるのが大嫌いなのです。なぜかというと、僕は年十年も前から思っていたのですが、歯科医師が歯に特化しているようでは時代錯誤なんです。要するに、口腔というのは栄養の入り口であり、間違った呼吸の入り口でもあるんです。ですから、僕は口腔医でもありたいですね。
 
 ―――間違ったというと?
   長野先生 呼吸の入り口というのは鼻腔なのです。ただし人間だけが全哺乳類のなかで唯一、鼻腔と口腔がつながっているのです。空気は鼻から吸って鼻からだすのが正しい呼吸法なのです。鼻道には鼻毛があり、ほこりなどで汚れた空気を清浄するフィルターの役目をします。また湿度を与える働きもあります。鼻で呼吸すると、空気中のほこりの70%が除去されます。鼻の粘膜には抗菌作用のある様々な成分が含まれているのです。空気中のウイルスが体内に入らないように防御する機能があるのです。
 
 ―――口呼吸になるとウイルスなどが直接入ってくるということですね。
   長野先生 そうなんです。口呼吸になると、細菌やウイルスがそのままの状態で肺に送り込まれるのです。これによって、細菌やウイルスへの感染や炎症を引き起こし、のどのリンパ組織が直接ダメージを受けます。このダメージが限界を超えると、慢性的な細菌感染状態になります。すると、身体全体の免疫機能が低下し、風邪をひきやすくなったり、喘息、アレルギー、アトピー性皮膚炎などを引き起こす危険性も出てきます。さらに口呼吸で口の中が乾燥すると、唾液の分泌も減ります。唾液には鼻の粘膜と同様、抗菌作用のある成分などが含まれています。唾液の分泌が減ると、細菌が口腔内に残ってしまい、歯周病や口臭の原因になることもあります。他にもいびきをかいやすくなります。口呼吸のために口を開けていることと、舌がのどのほうに下がるためです。舌がのどのほうに下がると、気道を塞いでしまい、無呼吸状態になる睡眠時無呼吸症候群(SAS)≠ノ進行する危険性もあります。
 
 ―――そこで、先生の著書『朝起きすぐの歯磨きで、一生病気知らず』の歯磨きが必要になってくるのですね。
   長野先生 みなさん、歯磨きは、虫歯の予防、口臭予防のためにすると思っている。それも間違いではありませんが、口腔を清潔に保つことは、多くの病気を未然に防ぎ、ひいては命を守ってくれることなんです。現に、口の中の衛生状態を改善することで、病気や高齢者施設での肺炎リスクを低減できることが実証されているのです。
 
 ―――そこで朝起きてすぐに歯磨きというのは?
   長野先生 口腔内は、日中は、殺菌効果を持つ唾液が分泌されて比較的きれいな状態を保っているのですが、睡眠中は唾液がほとんど分泌されません。そうすると、朝起きてすぐの口腔内は細菌の宝庫になっているのです。朝起きてすぐにコップ一杯の水を飲むのが健康にいいと言われたりしていますが、そんなことをしたら、水といっしょに細菌も体内に流し込んでいることになります。同時に、歯磨きは朝食の後にしている人も、朝食といっしょに細菌を飲み込んでいることになります。
 
 ―――朝起きてすぐにうがいをするといいと言われますが、うがいだけではだめなんでしょうか?
   長野先生 足りないというか、うがいだけでは細菌は取りきれないんです。そんなにゴシゴシ歯磨きする必要はありません。歯磨きというよりも歯茎のマッサージですね。とにかく歯、歯茎を柔らかい歯ブラシで優しくくまなく磨いてみてください。同時に生理食塩水で鼻うがいをすると、さらにいいです。僕はひどい花粉症だったのですが、これを実践するようになってから薬をまったく使わなくなりましたよ。僕の患者さんのなかには、肩こりや頭痛がなくなった人もいます。インフルエンザも風邪も、朝起きてすぐの歯磨きと鼻うがいで予防できるはずです。もちろん100%ではありませんが。
 
 ―――口腔の健康が風邪やアトピー、SASにまでつながってくるというのは怖いですね。
         先生は、口腔が全身と密接につながっていると気づかれたきっかけは何だったのですか?

   長野先生 子供のころから、歯科医になろうか内科医になろうか迷っていたんです。というのは、母が結核で入院していて、子供心に母を助けたいという想いがあった。僕は口腔≠ェ専門なのですが、矯正を学んでいくと、人間の成長やメカニズムが見えてくる。口腔の成長やメカニズムが見えてくると、身体のいろんなことが見えてくるのです。人間のいちばん大事な部分食・呼吸・睡眠≠ナす。
 
 ―――丹羽先生も、インタビューに行って、予防するにはどうすればいいんですかと聞くと、
         必ず、食、睡眠、運動とおっしゃいます。それにSODを飲むことも加わりますが。

   長野先生 丹羽先生のおっしゃることは、事の成り立ちという点では同じだと思います。例えば睡眠≠ナいうと、今、この枕がいい、マットレスはこういうのがいいと話題になっていますよね。でも、僕は、それは違うと言いたいのです。
 
 ―――枕でもマットレスでもなく、呼吸だと?
   長野先生 そうです。良い呼吸なくして良い睡眠はありません。人はものすごく疲れていると、硬い床の上でもどこでも寝ることができます。マットや枕なしに。そのようにできているのです。睡眠時間と同時に、良い呼吸による睡眠の質が大事なのです。
 
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 ―――先生はいつごろから丹羽先生のことを知っていらしたのですか?
   長野先生 10年は超えていますね。様々な報道でお名前を知り、SODのことを知り、それと同時に先生の著書を拝見して、非常に納得し、これは僕自身でSODを検証しなければと、飲むようになりました。僕は、とにかく、なんでも自分で検証するのです。医者の立場と患者さんの立場、両方に立って初めて見えるものがあると思っていますから、今、67歳なのですが、私の仕事というのは、患者さんに対して治療するものですから、私が太っていたり、たばこを吸っていたり、不健康では説得力がなくなりますよね。ですから、フルトライアスロンまでやっていますよ。
 
 ―――世の中には健康食品がたくさんありますが、その中でSODをチョイスされたのは?
   長野先生 僕の尊敬する先生にもうひとり、三石巌先生がいらして、その三石先生がSOD作用というのが人間の身体にとても重要な要素だとおっしゃていたことがきっかけですね。ほとんどの病気の原因に活性酸素が関与しているというのは、丹羽先生の理論と全く同じ。僕が思うに、三石先生(97年没)はもう少し生きていらっしゃたらノーベル賞をおとりになっていたと思うんです。そういう意味でもすごい先生で、僕は、お二人の本を自分の書物の中でも推薦しているんです。
 
 ―――先生のようにお元気でいらっしゃると、SODの効能のようなものは分かりにくいでうよね。
   長野先生 そうですね(笑)僕の中では効果を体感しているのですが、例えば鎮痛剤のように飲めば痛みがすっと消えるのとは違いますよね。SODはおそらく体感が感じられたらおかしいんだと思います。薬ではないのですから。人間の身体に必要なものの中で、自ら生成できるものとできないものがあって、SODは、必要なのに加齢と共に減っていうものなんです。それが補えるのですから、病気にはなりにくいですよね。
 
 ―――先生は歯科医ですが、口腔は人間の身体、心のすべてにつながるとおっしゃている意味が
         少しわかりました。しかし、今の医学体制でこのことを伝えるのはとても難しいですよね。

   長野先生 以前に、日本健康医療学会で講演をしたことがあるのです。この学会は、医師、歯科医師による会で、外科、内科、産科、耳鼻科、歯科などの医療者が混在して、様々な立場、方向から健康を考えようという非常にすばらしい会なんです。しかし、そんな場でも、口腔周囲の発育、成長、機能、運動のメカニズムということに関して誰も知らない。でも仕方のないことです。学校で教えてくれないのですから。学べないのです。学んだことがないのに患者に伝えることはできません。最先端の医療への関心は高くても、木を見て森を見ず、という傾向にありますから。だからこそ言い続けないといけないと思っています。
 
 ―――最後に、先生が次に出版を考えていらっしゃるという幼児教育やいじめに関するお話を
         少し聞かせていただきますか?

   長野先生 話すと長くなるのですが、マリア・モンテッソーリというイタリアの幼児教育者で、内科医、小児科医の先生がいるのです。19世紀初頭にモンテッソーリが作った独自の幼児教育方法があり、後に欧米やアメリカでブームになるほど賞賛され、今も世界中でそのプログラムが導入されています。その教育法の基本は、幼児の五感を大切にし、自発性を重んじることなんです。僕は5年ほど前から横浜のモンテッソーリ教育研究所で幼児教育を見学しましたが、ここの子供たちにいじめや喧嘩を見かけることはほとんどありません。ところが、このマリア・モンテッソーリでさえ、口腔、鼻腔については現代の医師と同様、学ぶ機会がなかったのでしょう。言及していません。いじめ、虐待の心と体≠フ体≠フ部分が伝えられていないのです。本来なら具体的にいろいろお話したいところですが、次回にまた機会を頂ければと思います。
 
   最後にお話してくださったことは『BBO 究極のいじめ解決法』という電子書籍で読むことができます。また、3月には文芸社から書籍としても出版されます。それにしても長野先生は若々しかったです。67歳という年齢を伺うまでは、50代半ばくらいという印象でした。先生にお会いしてから、毎朝欠かさず起きてすぐの歯磨きを実践し、鼻うがいも続けています。この冬を風邪知らずで乗り切れれば、ご報告しますね。
   口腔は健康につながる入り口。木を見て森を見ず、というお言葉、本当に響きました。

 


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