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 突然の成人スティル病で身動きが取れない!
 SODで今はサッカーも!
  市川清子さん (77歳) 女性

 
   今回の愛飲者インタビューにお答えくださったのは八王子市にお住まいの市川清子さんです。77歳という年齢からインタビューにお答えいただくのは大変かと危惧しながらお電話をしたところ、電話口からは驚くほどはつらつとしたお声が聞こえてきました。
   しかし、7年前はこんなに元気ではいられなかったとのこと。それは突然やってきたのでした。「朝、目覚めたら、突然、身体が全く動けなくなっていたんです。手や足だけでなく、体全体が鉛のようになって動かせないんです。羽毛布団すら重く感じたくらい。いったい何が起こったのか、しばらくは理解できませんでした。それでも尿意をもよおすものですから、なんとか起きなくてはいけない。もう必死で手足を動かそうとするんですが、足首、ひざ、ひじなどが突っ張って曲がらないんです。ですから壁などを使って少しずつ体をずらしていってなんとか起き上がったはいいけど、今度はベッドから転げ落ちてしまって、そこから這うようにトイレに行きました」
   なんと、トイレまでたどりつくのに1時間もかかったそうです。たまたま運悪くご主人が外出されていて、家には誰もいなかったとか。「用を足したのはいいけど水洗の水を流すことすら難行でした」
 
   翌日、ご家族に連れられて車いすで病院に行って診察してもらったところ、病名はリウマチではないかというあいまいなものでした。「ひざがぱんぱんに腫れていましたから、とにかくひざから水を抜いてもらい、ステロイドの注射を打ってもらったんです。その日はすごく楽にはなったんです」
   しかし、ステロイド注射の効果はたった1日しかもたなかったのです。再度、病院に行くと、やはりリウマチの数値は出ていないから、別の疾患の可能性があるとのこと。「それで今度は免疫血液科というところに回されたんです。そこで血液検査とCT検査をしまして、最初は関節炎ではないかと言われたんですよ。成人型スティル病(※注1)という診断が出たのは数ヵ月後でした。それでまたステロイド剤を処方されました」
 
   体中の血管がうずき、実年齢より20歳以上も老けこむ…
 
   それから清子さんの生活は激変しました。何をするのも不自由な体。電話が鳴っても受話器すら持てない。ドアも開けられない。ご主人や娘さんの助けを借りなければ何もできない自分がいました。年齢的にももう70歳を過ぎ、このまま人生が終わっていくのかと落ち込んでいました。「手足の関節が不自由なだけでなく、なんというんでしょうか、体中の血管がジーンとうずいていて、どうしょうもなく不気味な感覚が絶えずあったんです。もう、生きているだけが精いっぱいの日々でした」
   食欲は落ち、体重は減り、肌のツヤもなくなって、知り合いの80歳の老人から90歳くらいに見える、といわれるくらいに老け込んでいたのです。「病気のせいもあるけれど、これはきっと薬のせいもある。ステロイドをずっと飲み続けると副作用があって良くない、というのは聞いたことあったんです。それでいろいろ調べたら、本当に怖い話ばかりが書いてあって、これはやめたほうがいいのかしらと思っていたんです」
   そんなときに近所の知り合いがエリテマトーデス(膠原病の一種)で、やはりステロイドの常用で悩み、ステロイドを使わない、いい民間の治療院を見つけたと話してくれたそうです。そんないい治療院があるなら自分も移ろうと思っていた矢先。その方が急に亡くなられたそうです。おそらく原因はステロイドを急に絶ったからだと思われます。「後になってSODの資料や、丹羽先生の本を読みようになって分かりました。ステロイドは素人考えで急にやめたらだめなんですよね。危なかったです。あやうく私も同じことをしていたかもしれないんですから。丹羽先生がステロイドを抜くのにどれだけ細心の注意を払って徐々に減らしていっているのかを知って、改めて薬の恐さを知りました」
 
   そんな清子さんSODとの出会いはどのようなことから?「それがみなさんのようにドラマティックでもなんでもないんですよ。私がステロイドのことで悩んでいるのを知っていた娘が、ステロイドの副作用を軽くするいいのを漢方の薬局でみつけたと言って送ってくれたんです。それが丹羽先生のSODでした。6年前のことです。飲み始めて1ヶ月で変化がありましたね。まず最初は、膝の下にイボがあって、そこからいつも血が噴き出していたんです。まずそれがなくなったんです。と同時くらいに血管がジーンとうずく感覚がなくなって、そこからはもう驚くくらいにすべてが楽になっていきました。夜中にお腹が苦しくて何度もトイレに起きていたのもなくなりましたね。何よりも食欲が出て、会う方みなさんが、すごく元気になったけど、何をしたの?どこの病院に?って聞いてくるくらいになったことが嬉しいですね」
   SODに出会うまで清子さんが病院から処方されて飲んでいた薬は、ステロイド、ロキソニン(※注2)、メバロチン(※注3)など、毎回袋いっぱいの薬を処方されていました。それらを少しずつ減らしてもらい、今は最小限のステロイドだけだといいます。「今はSODを1日3包飲んでいます。これまでは内臓も味覚も良くなくて何を食べてもおいしくなくて、食事が苦痛だったんです。今は食べることが楽しくて食事の時間が待ち遠しいくらい(笑)。以前は鏡を見たくなくて身の回りから鏡をなくしていたのに、今では毎日鏡を見るのも楽しいんですよ。なぜかって、鏡を見るたびに元気になっていく自分が確認できるからですね」
 
   以前は電車にも自力では乗れなかった静子さん。自販機に手が伸ばせなくて切符も買えなかったとか。ところが今は一人で電車に乗ってお孫さんのところに出かけることもできるようになりました。「孫とサッカーもするんですよ。本当に丹羽先生とSODには感謝しております。丹羽先生の治療はすごく有名なんですね。先日も町でとある親子を見かけて、その小さなお子さんが明らかにアトピーで、道端で泣いていたんです。お母さんも困ってらしたんです。私もおせっかいかなと思ってんですが、お母さんにアトピーでしたら丹羽先生に診ていただくといいですよ≠ニ声をかけてお話したんです。そうしたら、これから新横浜の丹羽先生の診療所に行くところなんです、と言われて、びっくりしました。私も先生に一度、診ていただかなくてはと思っているんですが、元気になったぶん、つい忘れがちになりますね。本当に暑さ寒さはのど元過ぎればっていうとおりです(笑)」
   いえいえお元気ならそれに越したことはありません。お声だけが元気なのではんく、お孫さんとサッカーまでしていらっしゃるとは驚きでした。「私の周りでも、SODで花粉症が軽くなったとか、障碍児の方の状態が改善されたとか、本当に良くなられた方がたくさんいらっしゃるんですよ。我が家も2歳の孫から78歳の主人まで愛用者です。もう手放せませんね」
 


※注1:成人スティル病
  
小児期に発症した関節リウマチのうち、関節の症状だけでなく高熱や発疹を来す病型を「スティル病」と呼んでいます。このスティル病は子供にしかからない病気と考えられていましたが、1971年英国の倍ウォータースは、大人(ここでは16歳以上)になって発病する患者さんがいることを発見し、「成人発症スティル病」として報告しました。
   成人スティル病の決定的な原因はよくわかっていません。しかし近年、炎症を引き起こす液性因子(サイトカイン)が関係していることが知られ、遺伝子レベルでも研究が進んでいます。
   症状は、のどの痛みや関節の痛み、リンパ節のはれ。原因不明の高熱(38℃以上)が数週間続く「不明熱」や皮膚の発疹など。
   成人スティル病の治療の中心は抗炎症療法で、非ステロイド性抗炎症薬が第一選択です。しかし肝障害がある例や薬剤アレルギーがみられる例(成人スティル病の患者さんはアレルギーが多いといわれている)では継続が困難です。また十分に解熱しないことも多く、中等量のステロイド薬(プレドニンなど)が使われるケースが多いようです。ステロイド薬が十分効かなかった患者に対して抗リウマチ薬であるメトトレキサート(リウマトレックス)が併用されることがあります。
 
注2:ロキソニン
   関節リュウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛の消炎・鎮痛に処方される薬。その副作用は、発疹、かゆみ、蕁麻疹、発熱腹痛、胃の不快感、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、消化性潰瘍、便秘、胸やけ、口内炎、消化不良、 のどの渇き、腹部膨満感、動悸、血圧上昇、眠気、頭痛、しびれ、めまい、貧血などがあります。また、まれにうっ血性心不全や間質性肺炎、消化管出血、消化管穿孔、肝機能障害、黄疸、喘息発作、無菌性髄膜炎などの重大な副作用もあります。
 
注3:メバロチン
   コレステロール値を下げる効果のある薬としてメタボリックが話題になってから良く知られ使用されています。しかし、常用すれば副作用が出る可能性もあります。主に肝機能障害などが懸念されています。免疫抑制剤、抗真菌剤などとの併用がもとで、メバロチンの副作用が誘発されることもあり、併用には十分な注意を払わなければなりません。

 


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