10分おきにトイレへ、外出もできなかった難病
潰瘍性大腸炎にかかり、大変な思いをされたのが今回取材させていただいた奈良県にお住まいの西岡さんです。
子供のときから好き嫌いが激しく、偏った食生活を送ってきたうえに、無理なダイエットを繰り返していた西岡さん。20代の頃はそれでも風邪をひきやすいくらいで乗り切ってきた。それが乗り切れなくなったのが5年前のこと。「まだ結婚していなくて実家の大阪に住んでいたとき、トイレに行くと、白い粘液が出始めたんです。何なんだろうと気にしていたら、腸にガスが溜まり、頻繁にガスが出るようになったんです。腸の全部がガスで埋まっているよな感覚で、10分おきにトイレに駆け込むような状態になったんです。仕事が美容師で、実家の美容院を手伝っていたので、家と仕事場が隣同士という環境だったからまだ仕事ができたけど、普通のお勤めの仕事だったらとても勤まらなかったでしょうね」
さすがにこれは普通ではないと感じ、大学病院に駆け込んだ。そこで下された診断が潰瘍性大腸炎≠ニいう聞き慣れない名前の症状だった。
この病気は、大腸の粘膜の最も内側の層にびらんや潰瘍ができ、下痢や粘血便(血液や粘膜、膿などが混じった便)といった症状が出る病気。進行すると大腸だけでなくそのほかの消化器官の粘膜にも炎症が起こりクローン氏病≠ノ進行する。原因はいまだ不明とされている難病で、治療法もステロイドなどの化学療法で抑えるだけ。
彼女も、強いステロイドを処方されたおかげで、症状は一気に回復した。難病と言われても、大したことなかったんだと思い、その後2年近く放ったらかしにしていた。
再発に加えてステロイドの薬害に苦しむ
そして結婚と同時に奈良に移り住み、美容師として仕事に励み、そろそろ子供を、と思ったがなかな妊娠できなかった。そこで不妊治療の一環としてホルモン治療を始めた。そうしたら、これがキッカケでまた大腸に異変が起こったのだった。「今度は奈良の有名な大腸専門の病院にかかり、ペンタサというステロイドよりも副作用の少ない飲み薬を処方されました。加えて、腸に直接ステロイドを浣腸するように注入してもらい、一時は良くなったんです。でも、良くなったように感じるだけで、酢の物や香辛料、野菜などの繊維質の食品を摂ると、すぐに元に戻ってしまうんです」
ここからは悪化してはステロイドの繰り返し。しかも、症状はどんどん悪化していくばかり。ひどいときには便器が血で真っ赤になるほどの血便で、体力もどんどん落ちていったという。
SODとの出会いはそんなさなかのことだった。
直感、運命の出会い、そして一週間後…
藁をもつかむ思いと、直感、出会いが重なり、彼女がSODを飲み始めたのが今年の2月のこと。「すごいんです。ほんとに、飲み始めて3日くらいで、粘液が出なくなったのです。お腹もまったくいたくなくなって、一週間くらいで出血もなくなったんです。びっくりでした。なんでもSODは腸壁から直接リンパに吸収だれるから腸の疾患にものすごく効くんですね。そういうこともラッキーだったと思います」
その後、どんどん症状が回復し、これまではすぐにトイレに駆け込む生活で、怖くて外出もできなかったのが、今では従来の普通の生活ができるようになった。病院から処方されていたペンタサも、飲む量がどんどん減り、飲むのを忘れる日があった。「周囲や主人は、薬は飲まないといつ再発するか分からないから飲めっていうんですが、そうもステロイドを含め、お薬で治るという感覚が持てないんです。だから、いまはまったくそのへんの薬は飲んでなくて、SODのみです」
ペンタサという薬は「TOPNETの薬のしおり」によると、「この薬は小腸、大腸の炎症をおさえ、潰瘍性大腸炎やクローン病の下痢や血便の症状を改善したり再発を防ぐ働きがあります。しかし、この薬は病気の原因そのものを治すものではありません」
と書かれているように、西岡さんの直感は正しかったことになる。「あと、お客さんがいらっしゃる仕事で、やはり風邪の季節はいろんな人から風邪をもらうことが多かったんですが、SODを飲み始めてからは、風邪を引いたかなと思った夜にいつもより多めに4包くらいのSODを飲んで寝ると、翌日には回復しているんです。本当に丈夫になったなと実感しています」
丹羽博士によると、この潰瘍性大腸炎は、欧米に多く見られ、博士が学生だった50年ほど前の日本では、ほとんど見られなかった病気だという。「環境汚染とホルモン漬けになった肉乳製品を食べる食生活が増えたせいで、こういった難病患者が日本でも激増しているんです」
西洋治療では根本治療の特効薬はなく、一生治らない病気とも言われているが、欧米では治療研究が盛んに行われいてる。「今はお友達とお買い物や食事にもでかけられるようになって本当に嬉しい限りです」
と毎日が楽しいとおしゃる西岡さん。
西岡さんの劇的な治癒が、西岡さんがかつてそうだったように、同じ病気で苦しまれている方の励みになれば幸いです。
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