その病気はひょんなことで発覚した。埼玉県に住む主婦松村さんは、周囲の誰からも、明るく元気な人と言われ、実際、健康には自身があった。そんなある日、腕にピンポン玉くらいの脂肪の塊ができ、レントゲン検査をしに病院に行ったところ、血液検査からC型肝炎が判明した。「これまでに手術をしたことは?輸血をしたことは?」と聞かれ、クラクラする思考の中、思い当たるのは34年前、子供の出産のときに帝王切開したことだった。「ああ、それですね、間違いない。そのときに感染したんですね。大変だけどこれからは毎月検査に来てください」
C型肝炎=難病=肝硬変=ガン=……。頭の中をグルグルと回る悪い情報の数々。さすがの彼女も落ち込み、思い余って、以前から通っているた自然食品の店に相談したところ、即座に「SODを飲んでみたら?」と勧められたのだった。
信頼できる人からいわれたこともあり、さっそく毎日飲み始めた。そうしたら一ヶ月後の検査に早くも結果が出た。「数値がかなり良くなっているので、次は三ヵ月後の検査でいいですね」と言われ、三ヵ月後に行くと、「数値がプラスマイナス・ゼロになりましたね。もう次の検査は一年後でいいですよ」
若さは症状も早めるが、治癒も早い。その後、彼女はSODさけは毎日欠かさず飲みながら、病気のことはすっかり忘れ、両親、子供達との三世代にぎやかな同居生活に忙殺されていた。
あれから四年。今年の夏のことだった。母の病気を始め様々なトラブルが重なり、いつになく忙しい日々のなか、母親を病院に連れて行ったついでに受けた検査でC型肝炎の再発が発覚した。しかも今回はかなり数値が悪く、インターフェロン投与のために入院しなければならなかった。
肝臓はもの言わぬ臓器と言われ、症状が出たときにはかなり重症だという。松村さんの場合も、まったくなんの症状もなく、ただ忙しくて疲れ気味くらいの程度だったから、つい油断していたのだ。「それまでSODは一日に二包だったんですが、診断後はあわてて朝、昼、晩に二、三包ずつ飲み始めたんです。で、近所の知り合いには今度入院しますから家のことなどをよろしくお願いしますと言ってたんです。今度はさすがに覚悟しなければならないのかとも思いましたね。そして一週間後に入院手続きを兼ねて検査をしたら、当初プラス5だった数値が、ゼロに戻っていたんです」
先生も首をひねる。彼女もSODの話は先生にしていなかったので、今度は先生のほうが「もっと詳しい、高度な検査をしてみましょうか」と言い出し、二万五千円もかけて最高級の検査をしてた。ところがまたもや数値はゼロ。入院の準備をしていた彼女が「先生、九月一日からしますからよろしくお願いします」と言ったら、今度は先生のほうがあわてた。「いや、いや、入院も、インターフェロンも今は必要ないです。しかし、なんでだろう。松村さんは自分で自分の体を治してしまった。こんな人、みたことないよ」
松村さんは今も先生にはSODのことを話していない。西洋医学一辺倒の先生にSODのことをどう話したらいいのかわからないのだとか。確かに、そのお気持ちは良く分かる。ただ、最近は丹羽療法のことが西洋治療の先生たちにも広く認知され、丹羽療法を取り入れている先生も全国二千人以上(2006年11月現在)にのぼるようになった。
松村さんにSODを勧めた健康食品店さんは、「健康食品を扱ってはいますが、体に関わるものですから、ものを売っているんじゃなくて心を売っていると思っているんです。松村さんはそんな私の勧めを素直に聞いてくれたから、SODもよく効いたんだと思います。素直じゃないと効くものも効きが悪くなりますよね」と話してくれた。
「確かにSODはそんなに安いものではないですから、いいから使ってみなさいよと言われただけでは続けられないです。私も、ものすごく信頼できる人が勧めてくれたから飲み始めたけど、これが彼女からではなかったらのんでいなかったかもしれません。そうしら、今の元気な私もいなかったわけですから、人間関係って本当にありがたいなと思います」と言ってほがらかに笑う松村さん。
温泉が趣味で、何事にもくよくよしないのが信条なとか。そんな素直で明るい彼女だからこそ、素敵な友人が集まってくるのでしょう。
取材協力
寿美麗
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