第5章  化学的に証明された丹羽SOD様作用食品


 1  腸から吸収できる低分子抗酸化剤の開発

 
(c)天然の低分子抗酸化物質の活性化に成功
  原料は合っているが、調合の方法に問題がある。壁に突き当たり悩んでいたところ、丹羽博士は自身の研究所で、ある素晴らしい実験を思いつきました。その実験の結果、得られた複雑な資料は、その分析・解明に約半年ほど要しましたが、素晴らしい『ひらめき』(丹羽博士によれば神様のお導きだそうですが)によって合理的結論が得られたのです。以後、丹羽博士は薬害のない天然の植物・種子から多くの優れた製品を作り出してきました。

SOD様作用食品の内容
 
大    豆
ゴ    マ
胚    芽

ハトムギ
抹   茶
柚子汁
こうじ菌
 

  これらの植物、種子中にはベータカロチン、ビタミンE、ビタミンC、フラボノイド、ポリフェノール、ビタミンB2、カテキンなどの低分子抗酸化剤(分子量200〜400)が大量に含有されていることが知られている。

  丹羽博士をして、『自然回帰』の運動に心身ともに没頭させるようにしたきっかけは、この優れた天然のクスリを作る方法を、この実験で会得したからに他なりません。少しむずかしいですが、ぜひこの結果を読者の皆さんに理解していただこうと思います。
  これは広く認めれらていることですが、天然の植物・種子は、あの熱い太陽、紫外線とそれによって発生する活性酸素に一日中直接さらされていても、生き生きとみずみずしさをたたえて育っています。これは、植物・種子中に、大量の高分子、及び低分子の抗酸化剤が含まれているからなのです。
  通常、植物や種子が木の葉や枝にある時には、SOD、カタラーゼなどの高分子の抗酸化剤・酵素類が、紫外線の作る大量の活性酸素などに抵抗して活性酸素を叩いているのです。
  一方、低分子抗酸化剤のベーターカロチン、ビタミンE・C、フラボノイド、ポリフェノールなどは、下記図のように、その大半がお互いにてを繋ぎあったり、タンパク質などと手を繋いで動けないでいるということが、この実験でわかったのです。
  この手を繋いで動けない状態でいることを化学的に『重合』と呼びます。重合していると、低分子抗酸化剤などの有効物質は自由に動けず、本来の活性酸素を取り除く作用を充分発揮できないのです。すなわち、有効物質は存在しても非活性型の活躍できない状態であるのです。(活性化するという言葉を使います。)
  ところが、これら植物・種子を口から体内に摂取するとなると、一変して立場・状況が変わってきます。口から食べる場合には、たいてい調理をするために熱を加えることと、強酸の胃液にさらされる、という二つの障壁があります。

加熱、胃液処理、発酵前後の植物内抗酸化剤
 

  調理のための過熱や胃液に一度ぶつかりますと、高分子のSOD・カタラーゼ酵素類は『生きもの』ですので死んでしまい、活性酸素を取り除く力は失われてしまいます。
  他方、生の状態では重合し合っていて、充分動けずに本来の作用を発揮できないでいた低分子の抗酸化剤は、『理想的な加熱』をするか、強力な消化力を持つ胃液にあえば、この重合していた鎖が解かれて、重合状態から自由に動き出すということがわかったのです。
  この発見こそが、丹羽博士をして、自然の植物・種子を真に有効なクスリに加工する方法を取得する上で、この上もない助けになり、将来の有力な武器となっていったことは、有名な制癌剤BG104の開発などでも明かです。