活性酸素と病気の関係

  最近、様々なマスコミで「活性酸素と病気や老化の関係」についてとりあげられることが多くなり、今や「活性酸素は病気の90%に関係している」といわれるほどになりました。そして、この活性酸素の除去作用がある酵素(SOD)の概念や、そのSODの作用を補うSOD様作用食品も次第に広がってきました。この[ まとめ ]では、活性酸素とSODおよび丹羽SOD様作用食品について、整理して見ましょう。

 

活性酸素は【両刃の剣】といわれる物質

 
■ 活性酸素は反応する物質
  私たちが呼吸する酸素=O2は、「電子の数が一定」で、他の物質と反応しにくい形で、安定しています。ところが、活性酸素は通常の酸素とは異なり、「電子の数が不安定」で、他の物質と反応しやすいのです。
  「物質の反応」とは、一般に「物質間の電子の移動」のことです。「電子の数が不安定」とは、その物質が他の物質と「電子のやりとり」を行い易いことを意味します。
 
■ オキシドールも活性酸素の一種
  活性酸素には、いろいろな種類がありますが、私たちに最も知られているのが、過酸化水素=オキシドールです。オキシドールを傷口に塗ると、一瞬のうちに泡を出して(ばい菌と反応して)、ばい菌をやっつけてくれます。これは「オキシドールとばい菌との間で電子のやりとりが行われ、その結果、ばい菌が死滅する」ことを意味します。
 
■ なぜ?活性酸素は【両刃の剣】?
  ところで、過剰な活性酸素は、ばい菌をやっつけると同時に、私たちの体内の細胞や臓器を傷つけ、様々な病気を引き起こします。つまり、過剰な活性酸素は「電子の数が不安定」なため、ばい菌と反応するように、私たちの細胞や臓器とはんのうして、細胞や臓器を傷害します。
  活性酸素は「ばい菌やウイルスをやっつける」と同時に「私たちの細胞や臓器をやっつける」ため、活性酸素は【両刃の剣】といわれています。
 
■ 活性酸素は身近な「体内公害」
  私たちの呼吸に伴って、消費する酸素の2%が活性酸素になります。また、化学物質、加工食品、ストレスなども活性酸素を発生します。
  多くの活性酸素の発生要因により、体内に激増した活性酸素は私たちの身体を傷つけます。そのため。今や活性酸素は【体内公害】といわれています。

 

 

活性酸素による「障害」と「防御」の機序

 

 活性酸素による「障害」の機序
  既に述べた事柄と重複しますが、「活性酸素による障害の機序」について、まとめてみましょう。

活性酸素による障害の機序

@活性酸素は、体内からの異物(細菌、ウイルス、化学物質など)や刺激(ストレス、紫外線など)に対し、防御の目的で、白血球中の好中球で作られます。
 
A好中球で作られた活性酸素が、適量なら異物を攻撃して、私たちの身体を守ってくれます。
 
B好中球で作られた活性酸素の量が多ければ、逆に身体(細胞や臓器)を傷つけてしまいます。
 
C結果的に、癌や脳・心疾患などの成人病や老化を引き起こします。

 

 活性酸素に対する「防御」の機序
  活性酸素の弊害に、私たちの身体も黙っているわけではありません。その防御に一つに、体内の酵素SODがあります。

活性酸素に対する防御の機序

@本来、人体には、増えすぎた活性酸素を除去する酵素SODがあります。
 
Aところが、酵素SODの活動力は、加齢で減少(40歳を過ぎると低下)し、個人差もあります。
 
B酵素SODの活動力の低下した人は、細胞や臓器が傷害され、「脳・心疾患などの成人病や癌、さらに老化を促進する」といわれています。
 
C低下した酵素SODの活動力を、効果的に補うのには、SOD様作用食品があります。

 

【 活性酸素の防御フローチャート 】

活性酸素の発生要因

化学物質 (農薬・加工食品など) 
ス ト レ ス (精神的ス ト レ ス)     
環境汚染 (大気汚染・水質汚染)
電  磁  波 (紫外線・放射線)       
そ  の  他 (激しいスポーツなど)   

大量の活性酸素が発生

活性酸素と不飽和脂肪酸と反応して
過酸化脂質が産生

細胞や臓器を攻撃

SODが充分

SODが不充分

病気になりにくい

脳・心疾患などの成人病や癌
さらに老化を促進

SOD様作用食品の摂取

成人病阻止や老化遅延