美肌の大敵は紫外線と活性酸素
丹羽靭負・土佐清水病院長著:「現代文明jの健康維持・美容・老化防止とSOD様作用食品」から

は  じ  め  に

  化粧品メーカーや皮膚科の医者を困らせているシミ・ソバカス・シワ≠ネどはメラミンという色素の皮膚への沈着によって起こることはよく知られています。最近、活性酸素によってメラニンの形成反応が強力に促進されることがわかってきました。日光の紫外線は活性酸素を大量に発生させますが、紫外線にさらされた顔面や露出部に、このようなメラニン形成が増加することが理解されると思います。また、シワの原因の1つに、活性酸素が膠原繊維を破壊することが考えられています。以上述べたように、活性酸素が増加する生活環境にあり、しかも40才を超えて

SOD活性が低下し、皮膚の保湿作用を営んでいるヒアルロン酸(これも、活性酸素を低下させる作用が強い)が低下すると、当然、シミ、ソバカス、シワが増えてくるわけです。女性の最大の関心事である、こういう美容上の問題も活性酸素とSODのアンバランスが原因で起こっているものです。以下、美肌作り。美肌を維持する方法を考えてみましょう。

 

紫外線は生体にとって異物⇒活性酸素を発生

 
■ 首筋の日焼けは一種の皮膚癌・紫外線と活性酸素が関与
  戸外で働く人達、特に畑仕事や土木の仕事をしている人たちの首筋が赤黒く焼けていることがあります。あれ

一種の皮膚癌に似た症状で、原因はやはり活性酸素です
  生体にとって紫外線は一種の異物ですから、皮膚細胞・組織を守るために活性酸素が生まれ、外敵である紫外線を退治しようとします。ところが、そのときに活性酸素は、しばしば力が余って自分の肌を傷つけてしまうのです。大量に敵(紫外線)が襲ってくれば、味方(活性酸素)も大量に出ていかなければなりません。こうして、膨大な敵と味方が、肌の中で戦うのですから、当然、その周囲は惨たんたるありさま

になってしまい、しかも直接、太陽に当たるたびにこの戦いが表皮膚や真皮膚で繰り返されるのです。首筋やそのまわりが皮膚癌症状になってしまうのも無理ありません。
 
■ 紫外線と活性酸素が日々お肌を痛めつける!
  もっとも恐ろしいのは、日常、この小型の戦いが、女性のやわらかいお肌の中でも起きているということなのです。皮膚癌症状にまではならなくとも、毎日毎日、お肌を痛めつける紫外線と活性酸素の戦いが発生しているのです。殺菌力のある紫外線と、そして細胞の核まで貫いてしまう活性酸素がやりあっていたのでは、どんな美しいお肌の持ち主であってもたまったものではありません。
  紫外線に当たった女性の活性酸素値を計ってみますと、皮膚の表面が一番高く、層が深くなるにつれて、だんだんに値が低くなっていきます。これは、何を意味しているかと言いますと、皮膚の表面ほど紫外線の影響が強く、それに対抗する活性酸素の量も多い。深い層では紫外線の影響が弱いために、活性酸素の量もずっと少なくなっているということを如実に示しているのです。

 

 
SODの力が強ければシミ・ソバカス≠ヘできない

 
■ シミ・ソバカス・シワは紫外線と活性酸素によって起きる
  紫外線と活性酸素によって起きる皮膚がん症状のずっと軽いのが、シミ・ソバカスです。また、先にも述べましたように、活性酸素が至近距離から細胞核を狙って、お肌を支えている大切な膠原繊維を破壊して出来るのがシワ
  女性の肌にとって大敵のシミ・ソバカス、そしてシワの原因が活性酸素であることは、約十年ほど前から国際的な研究で明らかにされています。しかし、同じ日光にあたっても、シミやソバカスができる人と出来ない人がいます。これはなぜでしょうか。
 
■ SODの力が強い人はシミ・ソバカス・シワができにくい!
  その理由は、ただ一つ。それぞれの個人が持っているSODの力が強いか弱いかということだけです。何人かの女性に皮膚を検査してみると、たいへん活性酸素値が高い人、ほとんど活性酸素値が認められない人など、いろいろです。
  次にSODの力を計ってみます。すると、活性酸素値が高い女性はSODの力が弱くて、皮膚もガサガサしています。反対に、ほとんど活性酸素値が認められない女性はSODの力が強くて、お肌はしっとりとなめらかな状態を保っています。保湿性もたっぷりでみずみずしく生き生きとしています。お肌にいたずらをして細胞に害を与える活性酸素をSODが完全に中和しているからなのです。
  この数年、アメリカやフランスでも、女性のお肌をめぐって活性酸素とSODの研究が盛んにおこなわれましたが、最近、みずみずしく美しい肌であるかどうかは「SODの力関係だ」ということが何度も確認され、そのデータは科学アカデミーにも登録されました。

 

 
活性酸素の恐怖にさらされる「お肌」

 
■ 活性酸素は肌や皮膚の細胞を酸化させ損傷を与える元凶
  必須アミノ酸から2段階、3段階を経てメラニン色素が形成され、シミ・ソバカス、シワをつくることはよく知られています。この段階の変化は、すべて酸化によるもので、しかもどの段階にも活性酸素が関与しています。
  生体には「自己酸化損害」ということがあいりますが、活性酸素こそ、自分自身の肌や皮膚に細胞を酸化させ、損傷をあたえる元凶なのです。とにかく、活性酸素があればお肌はたちまち酸化してしまうと考えて間違いはありません。酸化の現れがシミであり、ソバカスであり、シワなのです。紫外線を中心に、お肌の話をしてきましたが、それだは日光に当たらなければいいかというと、そうはいきません。

 

 
皮膚をめぐる環境は悪化している

 
■ 薬品や薬剤や食品添加物による環境汚染
  私たちの生活の中には、紫外線に代るお肌の悪敵はたくさん存在しています。第1に化学物質があります。薬品や洗剤や食品添加物も活性酸素の戦力を高めますし、環境汚染も、いま世の中のものの大半が「美肌の敵」です。
 
■ フロンガス-オゾン層の破壊による黒色腫
  大きな証拠をお目にかけましょう。今、フロンガスなどによる南極上空のオゾン破壊が人類の一大事として心配されています。環境汚染によってオゾンが現在量の1パーセント破壊されると、悪性の黒色腫が増加し、しかも、この黒色腫による死亡率が非常に高くなるというので世界の科学者は真剣に憂えています。また、皮膚ガンが多発します。
 
■ 農薬や排気ガスによる汚染も活性酸素を発生し肌に悪影響
  農薬がしみ込んだ野菜を食べることも、排気ガスを浴びることも、日光も、お肌に悪いというだけで、これらを避けることはできないのが現代生活です。

 

 
SOD様作用食品が肌の健康を守る

 
■ 活性酸素の害から保護するのは自然の食品・SODだけ!!
  女性の肌を保護してくれるのは、生体を酸化から防いでくれる自然の食品だけです。そしてSODだけです。
  SODや抗酸化食品を食べることは、お肌を紫外線や公害から守るばかりか、ずっと美しく変えてしまいます。SOD様食品が疾病によいことは勿論ですが、これを常食いている女性の中で最も大きな好転変化は、80パーセント以上の人の肌がみずみずしく、つるつるになったという報告です。
  生活原因が生んだ、余分な活性酸素を直ちに消去していることと、血管内の過酸化脂質を除去して、血液の循環をスムーズにしていることが、美しい肌に誘った大きな理由になっています。