白内障の原因も活性酸素B
治療法の決め手は、質の良い抗酸化剤(食品)を摂ること
丹羽靭負・土佐清水病院長著:「激増
活性酸素が死を招く」(日本テレビ出版刊)から
紫外線から発生する過剰な活性酸素が原因で生まれる身近な病気といてシミ・ソバカスの次に白内障があります。この白内障の話しをする前に、過酸化脂質と活性酸素の関係について少し理解していただかねばなりません。
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過酸化脂質は臓器や組織に浸透、長期間にわたり破壊する
体の中の脂質(脂)、特に不飽和脂肪酸という化学物質が生まれます。この過酸化脂質という物質は、活性酸素ほど強力ではありません。しかし、活性酸素は非常に強力な作用がありますが、体内で出来るとすぐに消滅するのに反し、過酸化脂質はいつまでも体内にあって身体の外へ排除されず、臓器や組織や細胞、血管などの壁に付着してジリジリと内部に浸透します。そして、組織や細胞を破壊するのが特徴です。
従って、実際に体内で悪さ≠フ主役を担っているのは、非常に強力だが、すぐに消失してしまう活性酸素より、この過酸化脂質の方であるという考えも根強く存在しているのです。
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過酸化脂質の元になる不飽和脂肪酸が多いため白内障に |
白内障のできるメカニズム(成因)ですが、元来、眼球は、過酸化脂質の原料となる脂の中でも最適の不飽和脂肪酸の多いところです。
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眼球内不飽和脂肪酸が過酸化脂質に変化
その眼球に太陽が放射されますと、紫外線が活性酸素を発生し、眼球内に存在する脂質の不飽和脂肪酸と反応します。そして、今述べたような反応過程で過酸化脂質が産生されるのです。
眼球内にできた過酸化脂質は、今説明しましたように(ターゲットに)付着する性質をもっていますので、図のようにレンズの内側に付着します。
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過酸化脂質は眼球内に付着し視界不良に!
この過酸化脂質は、白濁した脂なので眼のレンズが白く濁り、眼が見えにくくなります。これが白内障の成因です。
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白内障の手術は付着した過酸化脂質を剥がすことが目的 |
お宅のおじいちゃん、おばあちゃんが、眼科のお医者さんにかかれた時に、お医者さんから、白内障は手術をするしかないのだが、まだ手術をするには早いからもう少し悪くなってからいらっしゃい≠ニいう言葉をよく言われます。 |
これは、図でおわかりのように、眼のレンズの両端は小さな筋肉で眼球に固定されているのですが、この小さな筋肉をメスで切って、レンズの内側を外に出し、レンズの内側に付着している過酸化脂質の膜を剥がすのが白内障の手術なのです。この場合、ごく初期で過酸化脂質の付着が少なく、付着した膜が薄い場合は、剥がす時に、この過酸化脂質の膜が途中で切れてしまうのです。それよりも、病気が進行してレンズの内側に付着している過酸化脂質の膜が分厚く、硬くなり、眼が見えなくなるくらい厚くなった方が、この膜を剥がす手術がやりやすいからなのです。
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白
内 障 の 治 療 法 の 決 め 手 |
そこで、白内障の治療ですが、まず直射日光を避け、傘をさして歩いたり、紫外線よけのメガネを使うこと。
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白内障の予防は⇒効果のある抗酸化剤を多めに摂取すること!
それから質のよい実際効果のある抗酸化剤をとることです。例えば、私の低分子抗酸化剤(SOD様作用食品)を多めに摂取すること。そうすると紫外線によって発生した活性酸素が抑えられ、白内障の進行が止まります。また、最近、漢方薬でもかなり白内障に有効な薬剤があります。この両者の併用で、大体7〜8割の患者が悪化を防ぐか軽快しています。
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