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酵素SODは、体内で有害な活性酸素を除去する、体に必要な活性酸素除去酵素
京都大学の橋田
充教授、高倉善信助教授らの研究チームは、体内で有害な酸素を除去する活性酸素除去酵素SOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)を腎臓から効率よく吸収させる方法を確立した。
SODの電気的な性質を変えることで従来比、約10倍に吸収効率を高められることを動物実験で確かめた。
SODは腎臓移植時に臓器の傷みを少なくするなどの効果がある。
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手術などで、血流の停止と再灌流で発生した活性酸素が、細胞や臓器を傷つける
手術などの後、体の血流が再開すると、体内で有害な活性酸素が生まれ細胞や臓器を傷つける。これを防ぐためにSODを投与しても腎臓で再吸収されず、尿として排出されやすい欠点があった。
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SODを化学的処理したら、臓器からの吸収率が高まり、臓器機能が回復した!
研究チームは化学的処理によりマイナス電荷を持つSODをプラス電荷に変えた。ネズミを使った実験で効果を調べたところ再吸収の効率が高まり、従来の10分の1の量で虚皿状態にした腎臓の機能を回復することができた。腎臓は血液中の老廃物質をいったんろ過した後、尿細管から必要な物質を再吸収する。尿細管がマイナスの電気を帯びているため、SODをプラスに帯電させると効率が高まるとみられる。
SODは臓器移植の臓器の傷みの軽減のどへの応用が期待されている酵素。体内での吸収効率の向上は実用化を進める上で大きな課題となっていた。
要
約 |
@手術などで、血流の停止とそれに続く再灌流で発生した活性酸素が細胞や臓器を傷つけるが、体内にはこの有毒な活性酸素の除去酵素SODがあるが、活性酸素の量が多いため体内のSODでは不足する。
Aそこで、体外からSODを投与しても腎臓で再吸収されず、尿として排出されやすい欠点があった。そこで、SODを化学処理し、吸収しやすくしたら腎臓機能が回復した。 |
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