天然SOD製剤が・ガン治療に革命を起こす
丹羽靭負・土佐清水病院長著:「天然SOD製剤が、ガン治療に革命を起こす」(廣済堂刊)より

 

目   次

現代病の90%は活性酸素が元凶
癌を易しく解説するのが本書の目的
長男が急性骨髄性白血病になった!
「抗癌剤の恐ろしい副作用」を再認識
長男の死が自然回帰の生薬
「SOD様作用食品」の研究に向かわせた

本書は明日への希望をつなぐ実践書

現代病の90%は活性酸素が元凶

 
  昔から癌は、不治の病どころか、治療の施しようもない死に直結する恐ろしい病気であることは、一般の皆様に十分知られておりました。このなんとしても避けたい癌が、あろうことか1970年代より地球上の環境汚染が次第に悪化したのに伴い、急激に増加しているという恐ろしい現実があります。
 
■ 環境汚染に起因する活性酸素と癌患者数の激増は関係がある
  この環境汚染と癌患者数の激増の関係を語るとき、活性酸素の問題を論じなければなりません。本章で詳しく述べますが、癌をはじめ現代病の実に90%は、環境汚染等から生まれる活性酸素がその元凶なのです。
  私はかねてより、化学的な論拠をもとに活性酸素を生化学的に実験、研究し、老化、癌化や難治性の病気と癌の関係を研究し、数々の成果を国際的な医学雑誌「アーカイブス・オブ・ダーマトロジ―」「ブラット」「アメリカンジャーナル・オブ・パソロジー」等に発表してまいりました。ここでは、活性酸素という物質が癌に深くかかわっていることだけを頭の中に入れておいて下さい。

 

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癌を易しく解説するのが本書の目的

 
  近年、患者数の増加とともに、死亡数も増加の一途をたどっており、皆様の周囲にも友人・同僚の中にも、また、家族の中にも1人か2人の癌患者さんがおられても珍しくないような状況になっています。
  従って、多くの病気の中で癌は皆様のもっとも関心のある病気だと思います。現在、癌にかかって将来の希望を無くされた方、また癌患者さんを持ち、大病院で繰り返す抗癌剤の注射によって毛髪は脱落し、強い嘔気が続き、衰弱しきった患者さんを抱えて胸を痛めておられるご家族の方々、また、この癌が激増する社会で自分も癌にかかるのではないだろうか≠ニ日夜恐怖におののいている方々、このような方々を対象に癌とはどういうものかどうすれば癌が発生し、癌を避けるためにはどうすべきか≠ワた癌にかかってしまったときには、残された最良の方法とはいかなるものであるか%凵X、多くの患者さんを治療している第一線の臨床医として、また、20年間生化学の立場から基礎的な実験を繰り返してきた生化学者として、読者の皆様に、易しく臨床面で解説しようとして筆を執りました。

 

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長男が急性骨髄性白血病になった!

 
  私は、現在重症の膠原病患者を含む多くの癌患者さんを、化学的根拠に基ずいて開発した天然の副作用のない生薬で治療しています。
 
■ 可愛い長男の死を覚悟した悲しみの日々
  私が現代医学の化学薬品に対する矛盾、特に癌に対する矛盾を肌で感じ、副作用のない天然の自然回帰の治療を研究し、開発し、実行するきっかけとなったのは、また、本書を異常なまでの情熱をもって今日書くに至ったきっかけは、13年前(昭和59年)に小学校2年生になったばかりの、私の可愛かった長男が、急性骨髄性白血病にかかり、1年3ヶ月間、子供の闘病生活に共に悩み、苦しみ、胸を痛め、そして愛児が恐ろしい抗癌剤の副作用に苦しみ抜いて、この世の地獄を見ながら、臨終の苦しみを味わって昇天していった、苦い、悲しい経験からなのです。
  当時私は、西洋医学オンリーの医師でした。従って急性骨髄性白血病に子供がかかった時には、もうこれは、100%駄目だ≠ニ観念し、腹をくくりました。決心はしたものの子供を私の病院で治療すると、つい私情が出ますし、子供もわがままを言いますので、専門の某医大にあずけて治療をさせることにしました。
 私は、今でもそうですが、当時も夜の2時、3時まで、盆、正月、日曜、祝日も含めて365日研究所の実験データを整理したり、新しい知識を学んだり、論文を執筆したりし、家に帰るのは食事をして寝るだけというメチャクチャな研究一途の生活をしていたので、子供と会話するのは「うるさい!静かにしておれ」と言って怒鳴りつけるぐらいが、唯一の会話でした。
  しかし、子供が、最も恐ろしい血液の癌、白血病にかかり、あと1、2年でこの世を去るということが判った時は、さすがに大ショックで、もうこの子と1、2年でお別れか≠ニ思うと、とても不憫になり、勉強のペースをスローダウンさせ、一日置きに私の病院の診療を午前中でやめ、午後子供の入院している某医大に行き、トランプをしてやったり、ゲームをしてやったり、食事をしてやったり、4時間余りを過ごして、高知発21時15分の最終の特急に乗って私の病院に戻って来るという生活パターンを繰り返すようにしたのでした。後悔先に立たず≠ニ言いましょうか。子供と初めてトランプをして遊んでやったのが、もうこの子が、あと一年で死んでしまう≠ニいうことが判ってからなのでした。私はその時に、せめて1日でもいいから元気な時に、一緒にキャッチボールをして遊んでやったら≠ニ、非常に強い後悔と懺悔の念にさいなまれたものでした。子供は、自分の1年何ヶ月先に迫った恐ろしい運命を知りませんし、初めて父親が膝を交えて遊んでくれるものですから、喜び、はしゃいで可愛い言葉を盛んに私に浴びせて、本当のことを言えない私の心を痛め、悩ませ、苦しめたものでした。
  一方、皮肉な運命の女神は、私の予想通り、どんどん愛児の癌を悪化させ、いよいよあと何ヶ月がで子供の生命が終りだということがプロの私には刻一刻と判ってくるのでした。血液の細胞(白血球)の80%〜90%は癌細胞となり、それに対する抗癌剤の点滴量も増加し、だんだんと抗癌剤の副作用も蓄積、増加し、主治医の先生は、丹羽先生の子供だから、何とがしなければ≠ニいう心で、次々と抗癌剤を点滴されます。
 
■ 生き地獄・臨終の苦しみを味わった長男
  子供は、「パパ、心臓が苦しい。お腹が痛い。助けてくれ!助けてくれ!」と、のたうち回ります。それまでに私の病院などでも、200人近い患者さんが、私の治療を受けながら、苦しんで亡くなりました。しかし、その何百人の癌患者さんも体験しなかったようなこの世の最大の苦しみ、地獄絵をみて、可愛かった子供は死んでいきました。
  一般に死体には屍斑(紫斑)というものが出て、紫色の斑点が体の全身、皮膚の随所に見られますが、私に子供は、死亡2、3ヶ月前から、この屍斑が、生きている皮膚に点々と見られました。これは、血液の中に出血を止める大切な血小板という細胞があるのですが、この血小板が、抗癌剤に叩かれて、ほとんど減少、ないしは消失してしまったからです。口唇、肛門には大きな血塊がこびりつき、口からは、痛くて食物が通らず、排便をするたびに異常に強い痛みを訴え、抗癌剤の強力な作用で、食道、胃、腸の粘膜は出血潰瘍を起こし、お茶を飲んでも、お粥を食べても、飛び上がるような痛みを訴え、死亡1週間前には、生きているのに、眼球が5センチから10センチ前方へ突き出し、勿論失明し、傍から見ても仁王さんの目のようになり、まさにこの世の地獄絵そのものでした。
  私が、医師であることを知っているものですから、「パパ、助けてくれ!助けてくれ!」と医師である父に救いを求めます。私は「よっしゃ、待っとれよ。助けてやるから待っとれよ」と言いながら、ただベットの周りを回りながら、オロオロするだけで、何一つ有効な手段はありません。余計苦しませる抗癌剤を打つしか手段がないのです。モルヒネ、麻薬を打てば10時間効果が保っていたのが、5時間、3時間、2時間と、その持続効力が短縮され、ただ、苦しみ、のた打ち回り、助けを求める子供を見殺しにすることしかなかったのでした。

 

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「抗癌剤の恐ろしい副作用」を再確認

 
  このようにして、苦しみ抜いてなくなっていった子供を見て、私は何が大学病院だ、何が癌専門病院だ≠ニ思う半面、医師であるがゆえに、子に何もしてやれなかった無念の思いがいっそう後悔と懺悔の念をかきたてるのでした。また、最高の、最先端の医学の研究をやっている病院の癌治療の実態が私の子供の死に様≠ノよく表れていると思ったものでした。私はしばらくの間、茫然として、もう医者を続けるのも本当に厭になってしまいました。
  そして、私の病院などで、癌で亡くなっていった患者さんを静かに胸に手を当てて思い出しましたが、その大半の方々は、私の子供のように直接癌で死んでいない。直接の死因は、癌ではない。皆、抗癌剤の副作用だった。今まで、自分の子供が亡くなったわけではないので、実感としてつきつめて考えなかっただけなのだ。習った医学の教科書には、癌は死ぬ≠ニ書いてあったし、抗癌剤の副作用は絶大なり≠ニ書いてあったので、癌患者さんが苦しんで亡くなろうと、また、末期癌の患者さんが隠終の苦しみにあえぎ、その家族が私に必死になって追いすがるように、先生、何とか主人の痛みを取ってやって下さい。何とか少しでもご飯を食べれるようにやって下さい。≠ニいう哀願を、何だ、教科書には、癌は死ぬし、抗癌剤の副作用は絶大と書いてある。癌患者は、苦しんで亡くなっていっても止む得ないのだ≠ニ、癌患者さんの家族には非常に悪かったと、子供の死に際して初めて懺悔の気持ちで一杯になったのでした。事実、当時の私の心の中には、人の死にたいして冷たく、良心の呵責をほとんど感じずに、医師としての診療治療を続けていたのです。
  しかし、自分の子供がこのような苦しみを経て亡くなった時に、初めて私は目が覚め、このようなことをしていては、このような現代西洋医学では、人間が救われないのだ。癌患者さんは救われないのだ。≠ニ痛感したのでした。

 

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長男の死が自然回帰の生薬
「SOD様作用食品」の研究に向かわせた

 
■ 現在の自然回帰の治療法は科学性がない
  ただ、今の西洋医学は、確かに副作用の強い薬が多く、癌細胞も叩くが、人間に必要な正常な細胞もそれ以上に殺傷してしまうtotal killing≠フ抗癌剤のメカニズムで、患者さんを苦しめて、殺してしまう。けれども、それに反対する自然回帰の治療法、例えば漢方薬や、健康食品や、その他の自然回帰の治療法は、あまりにも科学がなく、科学的根拠のない効果のないものがその大半だ。何の医学的実験もされていない自然の生薬などを振りかざして、「癌に効く、リウマチに効く」などと言っているのが、今の自然回帰の治療法だ
  これでは、やはり癌患者さんや人間の病気は救われないのだ。と思い、私は、大学病院並みの設備のある研究所を17、8年前から持って、生化学を中心にした国際的な、ハイレベルな、アカデミックな研究を行っていました。
 
■ 子供の弔い合戦としての有効な生薬開発
  これまでの西洋医学オンリーの実験から、副作用のない天然の生薬がどうしたら本当に癌や難病に効くようになるのかという研究に、研究に費やす時間の約半分を切り替え、何億もの研究費を投入して、必死で子供の弔い合戦となった新しい研究生活、すなわち、真に有効な生薬の開発方法の研究を行ってきたのでした。
  その結果、私は、現在やはり西洋医学の教育を受けているので、5%は化学薬品を使いますが、残りの95%は、原料はたあいない南アフリカのルイボス茶、また、北米のアザミの種、さらに大豆、糠、胚芽、胡麻、またさらに茯苓、檳榔、大黄などというどこにでもある天然の原料や漢方の生薬を、特殊な加工方法を施すことによって、活性化させる方法を会得したのでした。
 
■ SOD様作用食品の驚くほどの有効性!
  効果のほどは驚くものがあり、癌や喘息やリウマチや活性酸素障害、膠原病に使用して、著しい有効性を示しています。私は、本文で詳しくその極意を説明し、その天然の原料の加工方法についてお話ししますが、結論だけを先にいいますと、癌患者さんの4割を本当に副作用なく、苦しめずに延命させております。化学薬品を主体とした現代西洋医学に対する批判は、よく医事評論家によって話題にされています。第三者的に、ものごとの欠陥を批評のみして終ることは、いと簡単なことです。

 

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本書は明日への希望をつなぐ実践書

 
■ 本書は癌の悩みを持つ人への実践の書!
  本書は、癌に蝕まれた患者さんや、その治療で苦しむ患者さん、また恐ろしい抗癌剤の副作用で苦しむ患者さんをまのあたりに見て、胸を痛めておられる家族の方々、今現在は健康であっても、将来癌の心配を抱いている方々、癌の悩みを持つ全ての人にとって、明日への希望をつなぐ実践の書です。
  単なる批評のみで終る医事評論家でなく、1000人以上の癌患者さんと日夜必死になって治療を行っている現場の医師として、また、愛児を失ったことがきっかけで始めた副作用のない天然の生薬の開発を行い、かつ十数年にわたってアカデミックな生化学に研究、実験に没頭してきた研究者として、皆様にtotal killing≠フ抗癌剤を主体とする現代医療の矛盾を訴え、かつ、その機序を如実に説明し、その家族の方々へ生きる指針を与え、また一般の読者の皆様にも、癌というものは、いかにして発生するか、どううれば癌にかからぬ生活が出来るか等々について、日常癌の恐ろしい亡霊に悩まされている皆様の、より良い生活の指導書になることを念じながら、ここに本書をまとめることにしました。
 
■ 超重症アトピー性皮膚炎患者の中から癌遺伝子が発見された
  さらに、私の長年の生化学者の立場から、従来からある古典的な癌の考え方を平易に、しかも学問的に詳しく紹介し、また、現代最先端の医学であり、私自身の遺伝子レベルの研究から、近年激増・重症化するアトピー患者の中でも超重症アトピー性皮膚炎患者の中から、癌遺伝子が発見されたことについても皆様にご紹介することにしました。
  このショッキングな発見は、重症アトピーは癌化する可能性が非常に高いことを示しています(この研究結果は本年=平成7年9月=札幌で開催された癌治療学会の講演で発表しました)。
 
■ 放射線検診は細胞を破壊!寿命を縮める
  さらに、遺伝子レベルの研究から発癌遺伝子は20年前に発見出来ること。遺伝子からの癌研究の実態をご紹介するとともに、人間ドック、癌検診等で行うレントゲン検診は(放射線によって)細胞を破壊し、寿命を縮めること等、衝撃的な内容も本書の中で詳しくご紹介します。
  数々のショッキングな内容が盛り込まれていますが、私が提唱する癌予防のための日常的な心得を実践していただき、私が研究・開発した体内の活性酸素の激増を抑え込む生薬を使用することで、癌は決して絶望的な病でないことをご理解いただきたいとおもいます。
  本書は、将来の癌克服への希望を与える希望の書≠ニして皆様にお届するものです。

 

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※本書には、丹羽博士の《癌とSOD様作用食品》に対する思いが込められています。是非、一読をお薦めいたします。