高
血 圧 [ 症 ] と は
医学大辞典(南山堂)から
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高血圧とは、大循環系における動脈内圧が異常に上昇した状態で、一過性の血圧上昇とは区別します。つまり慢性的に大循環系動脈内庄が異常高値を示す状態をいいます。しかし、この血圧が高い状態を高血圧症というのではなく、高血圧に起因する症状(心臓や腎臓障害など)が認められて、初めて高血圧症といいます。
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高血圧のWHO(世界保健機関)の基準 |
正 常 血 圧
高 血 圧
境界域高血圧
拡張期性高血圧 収縮期性高血圧 |
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最高血圧(収縮期血圧)140oHgから最低血圧(拡張期血圧)90oHg未満
@最高血圧160oHg以上(最低血圧値は無関係)
A最低血圧 95oHg以上(最高血圧値は無関係)
@最高血圧が140oHgから160oHg未満(最低血圧値は無関係)
A最低血圧が 90oHgから 95oHg未満(最高血圧値は無関係)
最低血圧のみが上昇しているもの
最高血圧のみが上昇しているもの。甲状腺機能亢進症や亢進症や大動脈弁閉鎖不全などの際の心拍出量増加によるものと、動脈硬化などによる大動脈およびその分岐の弾性低下によるものとがあります。
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高血圧の原因別の分類(緊急を要する血圧もあります) |
■ 本能性高血圧
原因疾患の明らかでない拡張期高血圧(最低血圧が高い)を本能性高血圧と呼び、拡張期高血圧の8割以上を占めます。遺伝的傾向も論議されています。従来は本性と診断されていたものが、診断法の進歩で、次項(二次性高血圧)の独立した疾患に分離する傾向です。
■ 二次性(症候性)高血圧
原因疾患の明らかな高血圧(大部分が拡張期高血圧である)をいいます。 |
原
因 疾 患 |
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腎実質性疾患・腎動脈狭窄性病変・副腎疾患・妊娠中毒症・大動脈狭窄症・血管炎によるものなどがあります。
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悪性高血圧(高血圧の悪性期)
進行性の腎障害があり、最低血圧がきわめて高く(多くは
130oHg)、眼底に乳頭浮腫と出血、白斑を認める高血圧を悪性高血圧といいますが、これは特に発見後すみやかに強力な降圧療法を行なわねばなりません。
参 考 :
若い人の高血圧
前項の、原因疾患の明らかではない本能性高血圧の中に、ホルモン過剰が原因の高血圧が発見されることがあります。高血圧で、特に35才以下の若い人は、一度しっかりした国公立の総合病院、大学病院などの内科(循環器科)検査機関で検査することをお薦めします。この場合は、手術で全快するものが含まれることがあります。
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