慢性C型肝炎の症例 A
抗酸化食品を食べたら難治の慢性肝炎の検査値が改善し、疲労感も雲散霧消
大村スミ・69歳:月刊壮快(92-01)から
 

 

40年前、輸血でC型肝炎になった!

 
  私は、40年ほど前に手術を受けたのですが、そのときの輸血が原因で、1ヵ月後、肝炎にかかってしまいました。
 
■ 肝炎悪化で肝硬変に入退院の繰り返し!
  肝機能の検査値の一つ、GPTの数値(正常値は35以下)が400くらいになり、すぐ入院しました。体がだるく、食欲は減退し、吐きけに苦しめられました。2ヵ月ほど入院しましたが、その後も毎月血液検査をして、薬をずっと飲んでいました。肝機能の検査値は上がったり下がったりの一進一退でしたが、だんだん肝臓の組織がかたくなってきた(肝硬変)ということで、1年後には再入院しなければなりませんでした。
 
■ 肝炎の慢性化で、日常生活が大変になる
  その後も、検査値はよくなったりわるくなったり悪くなったりで、吐き気やだるさなどの症状まよくなったり悪くなったりの繰り返しでした。特に疲れると悪くなり、台所仕事をしていても、油のにおいで気分が悪くなることがしょっちゅうありました。出歩いたり細かい仕事をしたりすると、気分が悪くなり、冷や汗が出てっくることもしばしばで、GPTはいつも100以上でした。

 

 
抗酸化食品で体調が良くなり足腰がポカポカと温まってきた

 
  8年ほど前から、高木嘉子先生(ヨシコクリニック院長)のお世話になるようになり、漢方治療を受けています。漢方薬を飲むようになってからは、少しずつ体力がついて、だるさも以前ほどではなくなってきたように思います。
 
■ 抗酸化食品を服用してから冷え性が改善
  そして5年ほど前からは、高木先生の勤めで、漢方薬を続けながら抗酸化食品を服用しています。顆粒になった抗酸化食品を、最初は1日に3回、食前に服用していました。すると、2ヵ月くらいではっきりと体調がよくなるのがわかりました。以前は冷え性だったのですが、足腰がポカポカと温まってきました。前は秋になると早いから使い捨てカイロを使っていましたが、最近はそんなことがありました。
 
■ 体力がつき、疲れにくく、吐きけも消失
  また、体力がついてきたようです。前は外出して帰ってくると、どっと疲れが出て休んでいましたが、最近は疲れにくく、外出から帰ってもすぐに家事ができるくらいです。また、抗酸化食品を服用するようになってからは、(肝炎の)吐きけもなくなりました。飲み続けていて、「あっ」これは私に合っているなと、実感できました。

 

 
抗酸化食品で肝機能が改善した

 
  抗酸化食品を続けて服用しているうちに、肝機能検査値のほうも、だんだんよくなってきました。
 
■ GOT・GPTなどが大幅に改善した!
  いくつかの検査値がありますが、次のようになっています(上の数値は悪かったころ。矢印の下は今年5月の数字。カッコの中はだいたいの正常値)。
 ● GOT : 110 → 32  ( 5〜40)
 ● GPT : 126 → 25  ( 0〜35)
 ● ZTT : 19.6 → 5.8 ( 0〜 5)
  この数値がいいことからもおわかりでしょうが、最近はとても体調がよくなりました。1990年に主人に先立たれ、看病疲れやショックで一時は落ち込んでいましたが、高木先生に励まされて立ち直ることもできました。

 

 
高木嘉子院長:肝機能が改善し全身状態が良好

 
■ 難治性慢性肝炎と東京都から認定された
  大村さんが患ったのは輸血後の肝炎ですから、おそらくC型肝炎でしょう。ですから、通常ならば、その後は慢性肝炎になり、さらには肝硬変(肝臓の組織が小さくかたくなる肝臓病)などに進行していく経過をたどることの多いタイプの肝炎だったわけです。今でこそ元気になっていますが、「難治性の慢性肝炎」と東京都から認定された人ですから、決して安心できない病気だったのです。
 
■ 抗酸化食品で肝機能検査値がさらに改善
  漢方薬を飲み始めて、かなり数値が安定してきました。加えて抗酸化食品を飲むようになってから、さらによくなりました。肝機能の検査値もよくなり、漢方薬が効きやすくなって、全身状態が改善されたのでしょう。
  抗酸化食品によって活性酸素の害悪を取り除く一方、漢方薬で体力をつけるという治療が功を奏して、ここまで元気になられました。
 
■ 肝臓は慢性化の傾向がなくなり正常化
  検査値のGPT・GOTは肝臓の炎症が治まって肝細胞が破壊されていないことを示していますし、ZTTもほぼ正常値ですから、慢性化の傾向がなくなり、正常に戻りつつあるこおがわかります。