肝
炎 の 知 識 @
|
||
肝臓「沈黙の臓器」といわれています。その理由は、肝臓障害では、ある程度臓器の破壊が進行するまで症状が表面に出てこないからです。
|
||
肝 臓 機 能 障 害 の 進 行 過 程 | ||
|
||
@ 急 性 肝 炎 | ||
肝炎ウイルスによって、肝細胞に変性・壊死などが起こり、肝臓の正常機能※2が低下します。リンパ球とウイルスの戦いの結果、抗体が産生され、ウイルスが完全に排除されれば、肝炎は治ります。リンパ球が苦戦して、ウイルスが排除されなければ、ウイルスは肝細胞に住み続けます。 |
||
A 慢 性 肝 炎 | ||
ウイルスが肝細胞に長期間住み続け、このウイルスのために、何年も肝炎の状態が続きます。 |
||
B 肝 硬 変 | ||
慢性肝炎の状態が長く続くと、肝細胞の変性・壊死に加えて、結合組織が増殖し、肝臓は繊維性に硬く縮小※4します。一般に予後は不良で、次の肝臓癌に移行することがあると、いわれています。 |
||
C 肝 臓 癌 | ||
肝(臓)癌には原発性と転移性があり、肝炎ウイルスによる肝癌は原発性です。原発性肝癌は肝癌全体の約2/3で、原発性肝癌の9割以上が肝炎ウイルスによるものです。肝臓病変の最終過程で、一般に予約は不良とされています。 |
||
D 劇 症 肝 炎 | ||
急性肝炎で、何らかの原因で、肝細胞が急激かつ広範囲にわたり破壊される肝炎をいいます。 |
||
※1「免疫機構」
:
リンパ球が、ウイルスが住みついている肝細胞を破壊すること。 ※2「正常機能」 : 糖や脂質などの代謝、胆汁生成、解毒件用、血液貯蔵など。 ※3「 症 状 」 : 文中の症状はB型肝炎ウイルスの症状。C型肝炎ウイルスでは軽度の症状で進行することが多い。 ※4「 肝 硬 変」 : 硬く縮小するために肝硬変といいます。 |
||
B型&C型肝炎ウイルスの特徴 | ||
|
||
B型肝炎ウイルス |
||
B型肝炎ウイルスによる感染には、病像がことなる、母子感染と成人感染があります。
|
||
C型肝炎ウイルス |
||
C型肝炎ウイルス感染で、問題は肝炎から肝臓癌へと一直接で繋がることです。輸血による感染が多いようです(母子感染は殆とありません)。
|
||