マグニー石を長微粒子に粉砕してワセリンに混ぜて作った軟膏は、上述の理由でアトピー性皮膚炎や尋常性乾癬に素晴らしい治療効果を示し表(1)にも表示しましたように、市販のステロイドのチューブの軟膏を2分の1に薄めたものとほぼ同等の効果があり、且つ、ステロイドのチューブの軟膏そのものと、ステロイドの濃度を2分の1に薄めたものにこのマグニー石粉を30%混ぜたものが、ほぼ同等か薄めていない単独のステロイド軟膏より効果を示します。皮膚萎縮を始めとするステロイド軟膏の副作用が問題になっていますが、マグニー石粉軟膏は、前述の説明でお判りになりますように、皮膚細胞の新陳代謝を活発にし、皮膚萎縮やひどい皮疹のために跡に残った醜い色素沈着を改善・消失させますので、現在の重症アトピー性皮膚炎や乾癬の患者さんの救世主と言える軟膏の出現と言えます。将来、日本の否世界の医薬品の軟膏にするため某製薬会社と提携して、正式に医療品認可をとる準備をすすめています。
表(1) マグニー石粉含有軟膏とステロイド軟膏の、アトピー、乾癬への治療効果の比較
|
皮膚疾患名
|
アトピー性皮膚炎(112)
|
尋常性乾癬
(46)
|
重症度
|
T度(10)
|
U度(22)
|
V度(42)
|
W度(38)
|
軟膏の種類 |
リンデロン軟膏
|
88.5
|
79.6
|
56.4
|
47.2
|
53.6
|
1/2リンデロン軟膏♯
|
49.8
|
44.2
|
44.2
|
27.7
|
20.3
|
Cマグニー軟膏‖
|
96.7
|
106.2
|
106.2
|
75.6
|
91.4
|
マグニーB軟膏§
|
50.3
|
48.3
|
48.3
|
34.2
|
24.8
|
(
)内は患者を示す
※分類はBri.Dermat. (NIWA et al,2003) atopy
scoreによる
T度:軽症,AD score11以下
U度:中等症,120<AD
score<169,V度:重症,170<AD score<219,W度:超重症,AD
score≧220
♯:市販のリンデロン軟膏をワセリンで2分の1に希釈したもの
‖:市販のリンデロン軟膏をワセリンで2分の1に希釈したものにマグニー石微粉末を30%加えたもの
§:ワセリンにマグニー石微粉末が30%のみ含有されている。
治療効果の判定方法:上述のatopy scoreが、治療開始2週間後に、それぞれの軟膏塗布により減少したscore数です。
(数字が大きい程、効果が強かった事を示す)
|