病気予防は第一に日常健康管理、次いで「SODロイヤル」
健康の管理には、病気に関する知識が欠かせません。本シリーズでは、さまざまな症状と病気との関連を掲載し、読者の方が適切な治療の機会を逸することなく、早期の精密検査をするための資料を提供いたします。 |
みぞおちが痛む場合に、最も多いのが胃炎、胃・十二指腸潰瘍。 |
Q1… 「みぞおち」が痛む病気について説明をしてください? |
A… 【 胆石症 】 「胆嚢(たんのう)は右横腹にあるので、その周辺の痛みと思っている人が多いんです。しかし、実際に胆石の手術をした人の訴えを聞くと、みぞおちの痛みを訴えた人が多いんです」 これは、これまでに二千例以上も胆石を手術してきた体験に基づく意見である。 「全く症状がない」という胆石症の人もいる。そういう人も、実際には炎症が広がっていたり、癒着していることが多い。 「私は、全く症状がないという患者さんの答えはあまり信用しません。そういう患者さんに、胃薬を飲んでいますか?と聞きますと、飲んでおられる方も多いのです。胃がもたれたりするので、と本人は胃が悪いと思いこんでいるのです。しかし、胃の内視鏡やX線では問題がない。結果、この方も胆石がありました。本人は胃と思っていても、それが立派に胆石の症状になっていることもあります。」 「油分を消化するために胆嚢が収縮し、胆嚢に貯蔵されていた胆汁が絞り出されます。そのとき、胆石があると石が胆嚢を刺激して痙攣(けいれん)痛が起きるのです。」 痙攣痛は1〜2時間くらいで治まる発作的痛みであることが多い。この発作痛に吐き気を伴うこともある。 「胆石の激しい痛みは心筋梗塞、尿管結石とともに三大激痛といわれています。いわゆるきりでもむような疝痛(せんつう)です。」もちろん、シクシクといった痛みの場合もある。 【 胃癌 】【 慢性膵炎 】 「みぞおちの純痛、胃部不快感、食欲不振から胃癌が発見されることもありますし、慢性膵炎(まんせいすいえん)というケースもあります」 |
Q2…食事と痛みとの関係について説明をしてください? |
A…加えて、問診では食事と痛みとの関係も重要視される |
Q3…腹部全体にわたって痛みを発する場合にはどのような病気が考えられますか? |
A… |
【 胆石の治療 】 胆石の治療としては、溶解療法、破砕療法、体外術撃波結石破砕療法、腹腔(ふくこう)鏡下手術療法、手術療法などがある。 1990年(平成2年)以降、腹部に4ヵ所穴をあけ、カメラや手術器具をいれて胆のうを切除する腹腔鏡下手術、いわゆるおなかを切らない手術の進歩が目覚ましく、今日では開腹して行なう手術は激減している。 【 腸閉塞 】 腸閉塞には、機械的腸閉塞と機能性腸閉塞がある。 機械的腸閉塞は腸が外から締めつけられた場合や、腸壁の変化などが原因となる。ヘルニア、癒着、腸捻転(ちょうねんてん)、狭窄(きょうさく)、腫瘍、異物などである。 機能性腸閉塞は、腸管にこれといった原因がなく起こる腸閉塞で、けいれん性やまひ性などがある。いずれの場合も強い腹痛のほかに吐き気、嘔吐(おうと)などがある。
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