病気予防は第一に日常健康管理、次いで「SODロイヤル」

  健康の管理には、病気に関する知識が欠かせません。本シリーズでは、さまざまな症状と病気との関連を掲載し、読者の方が適切な治療の機会を逸することなく、早期の精密検査をするための資料を提供いたします。
  また、食生活や運動などの健康管理だけでは、さまざまな病気を予防できないことも事実です。そこで、病気の90%に関係するといわれる活性酸素対策に、「SODロイヤル」を摂取するのも一方策です。

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Q1 : 「みぞおち」が痛む病気は?
Q2 : 食事と痛みとの関係は?
Q3 : 腹部全体が痛む病気は?

用語の解説

「胆石の治療」・「腸閉塞」

  みぞおちが痛む場合に、最も多いのが胃炎、胃・十二指腸潰瘍。
  「確かにそうですが、そのほかに胆石症のケースも多いんです。一概に思い込まないようにしてほしいですね」と言うのは、慶応義塾大学病院(東京・新宿区)消化器外科の大上正裕医師(43)。

Q1 「みぞおち」が痛む病気について説明をしてください?

A…
【 胆石症 】
  「胆嚢(たんのう)は右横腹にあるので、その周辺の痛みと思っている人が多いんです。しかし、実際に胆石の手術をした人の訴えを聞くと、みぞおちの痛みを訴えた人が多いんです」
  これは、これまでに二千例以上も胆石を手術してきた体験に基づく意見である。
  「全く症状がない」という胆石症の人もいる。そういう人も、実際には炎症が広がっていたり、癒着していることが多い。
  「私は、全く症状がないという患者さんの答えはあまり信用しません。そういう患者さんに、胃薬を飲んでいますか?と聞きますと、飲んでおられる方も多いのです。胃がもたれたりするので、と本人は胃が悪いと思いこんでいるのです。しかし、胃の内視鏡やX線では問題がない。結果、この方も胆石がありました。本人は胃と思っていても、それが立派に胆石の症状になっていることもあります。」
  「油分を消化するために胆嚢が収縮し、胆嚢に貯蔵されていた胆汁が絞り出されます。そのとき、胆石があると石が胆嚢を刺激して痙攣(けいれん)痛が起きるのです。」
  痙攣痛は1〜2時間くらいで治まる発作的痛みであることが多い。この発作痛に吐き気を伴うこともある。
  「胆石の激しい痛みは心筋梗塞、尿管結石とともに三大激痛といわれています。いわゆるきりでもむような疝痛(せんつう)です。」もちろん、シクシクといった痛みの場合もある。
 
【 胃癌 】【 慢性膵炎 】
  「みぞおちの純痛、胃部不快感、食欲不振から胃癌が発見されることもありますし、慢性膵炎(まんせいすいえん)というケースもあります」

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Q2食事と痛みとの関係について説明をしてください

A…加えて、問診では食事と痛みとの関係も重要視される
【 胆石症 】
  胆石はてんぷらやフライ、中華料理など油物を食べた後にケイレン痛がくることが多いのが特徴。
 
【 十二指腸潰瘍 】
  十二指腸潰瘍は食事と食事の間、空腹時痛みが多い。
 
【 胃炎 】【 胃潰瘍 】
  胃炎や胃潰瘍は胃が重い感じが続き、胸やけや食後の腹痛が多い。

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Q3腹部全体にわたって痛みを発する場合にはどのような病気が考えられますか?

A…
【 腸閉塞 】
  「腹部全体にわたって激痛が、それも急激に襲う場合は、医師が考える代表的な病気は腸閉塞(ちょうへいそく)です」と、太田副部長は、まず腸閉塞を挙げた。腸管が何らかの原因で詰まってしまう病気で、物が肛門に向かって通過しないため、腹部はどんどん張ってきて、冷や汗をかくようになる。
  腹部がさし込むような激痛に襲われる前に、間欠症の痛みがあります。こういう前触れがあると何か大きな病気ですので、手術態勢の整っている病院へ、タクシーでも救急車ででも、すぐに運んでもらうべきです。
  なかには我慢強い人もいるが、この場合の我慢は、決して得策ではない。
 
【 腹膜炎 】
  腸閉塞をほうっておくと腸が破れた穿孔(せんこう)性の腹膜炎を起こしてしまうからである。「腹膜炎は腸閉塞から起こる病気ではありません。虫垂炎で虫垂が破れて起きるケースもありますし、大腸憩室が破れてのケースもあります。もちろん、癌が原因となっている腹膜炎もあります。とにかく、腹膜炎の場合は緊急を要します。すぐに救急車で救命救急センターへ。」
 
【 胃・十二指腸潰瘍の進行 】
  大腸ではなく、胃・十二指腸潰瘍が進行して穴があき、急性腹膜炎で救命救急センターに運ばれる人も多い。
  胃・十二指腸潰瘍の人が、久しぶりに休暇を取り、ストレスから解放されて海釣りを楽しんでいた。穿孔性の腹膜炎はこのような起こりそうにもないシチュエーションでも、突然に起こってしまう。それだけに、胃・十二指腸潰瘍の人は、病気を甘く考えず、しっかり治療に取り組むべきだろう。
 
【 腸重積症 】
  また、腸閉塞と思っていて、時には腸重積症ということもある。
  「風船の口部が外側に巻いているように、腸が腸の中に入り込んでしまった状態で、小腸から盲腸に入る回盲部でよく起こります。子供に多いものの、大人でもあります。大人の場合には、良性よりも悪性疾患。つまり、癌があって腸重積になることがあるのである。それを考えて治療を行なうべきです。」
  腸重積症の場合、痛みは限局して、絞るような痛みである。

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【 胆石の治療 】
  胆石の治療としては、溶解療法、破砕療法、体外術撃波結石破砕療法、腹腔(ふくこう)鏡下手術療法、手術療法などがある。
  1990年(平成2年)以降、腹部に4ヵ所穴をあけ、カメラや手術器具をいれて胆のうを切除する腹腔鏡下手術、いわゆるおなかを切らない手術の進歩が目覚ましく、今日では開腹して行なう手術は激減している。
  
【 腸閉塞 】
  腸閉塞には、機械的腸閉塞と機能性腸閉塞がある。
  機械的腸閉塞は腸が外から締めつけられた場合や、腸壁の変化などが原因となる。ヘルニア、癒着、腸捻転(ちょうねんてん)、狭窄(きょうさく)、腫瘍、異物などである。
  機能性腸閉塞は、腸管にこれといった原因がなく起こる腸閉塞で、けいれん性やまひ性などがある。いずれの場合も強い腹痛のほかに吐き気、嘔吐(おうと)などがある。