病気予防は第一に日常健康管理、次いで「SODロイヤル」

  健康の管理には、病気に関する知識が欠かせません。本シリーズでは、さまざまな症状と病気との関連を掲載し、読者の方が適切な治療の機会を逸することなく、早期の精密検査をするための資料を提供いたします。
  また、食生活や運動などの健康管理だけでは、さまざまな病気を予防できないことも事実です。そこで、病気の90%に関係するといわれる活性酸素対策に、「SODロイヤル」を摂取するのも一方策です。

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Q1 : 「虫垂炎」による痛みは?
Q2 : 右下腹部痛を起こす病気は?
Q3 : 左下腹部痛を起こす病気は?

用語の解説

「大腸憩室炎」・「虚血性腸炎」

 

  「右下腹部の痛み」というと、「盲腸」。一般の方々にも常識となっている。
  「しかし、盲腸炎と虫垂炎は違います。一般的にいわれているの虫垂炎のことです。小腸が大腸とつながった部分、約5〜6センチくらいを盲腸といい、虫垂は盲腸に垂れ下がっている6〜8センチくらいの細い管膣です」と、癌研究会付属病院(東京・豊島区)外科の太田博俊副部長(54)は言う。

Q1 虫垂炎の発症機序と腹部の痛みが生じる位置を説明してください?

A…虫垂は内容物が出入りしており、過労や暴飲暴食が続いたときなどに、ウイルス感染が起こり、炎症ができると考え考えられているものの、まだはっきりとは分かっていないのが現状である。
  そして、虫垂炎イコール右下腹部痛も、最初は異なる。「最近は、みぞおちの痛みだったり、腹部中央、へそのあたりの痛みだったり関連痛があります。」そして、次第に右下腹部に限局した痛みになる。炎症の程度によって痛みの度合いも違うが、我慢してほうっておくと腹膜炎を起こし大変な事態を招くこともあるので、すぐに病院へ。

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Q2虫垂炎以外で、右下腹部痛を認める病気は?

A…
【 盲腸癌による腸重積症 】
  PR会社に勤めるK男さん(58)は、右下腹部痛を訴えて近くの総合病院へ。下部消化管X線造影検査を行うにも造影剤が入らず、内視鏡も痛みのために届かない。「とりあえず開腹しましょう」といわれ「検査のために開腹するのはまっぴらごめん」と、癌研究会付属病院を紹介され、運び込まれた。
  精密検査を行うと、腸が腸に潜り込み腸重積症が盲腸のある回盲部で起きていた。原因は盲腸にできていた癌だった。緊急手術が行われ、幸い、経過は良好である。「盲腸癌はあまり多くなく、まれなんですが、それが原因になっているケースもありますので、しっかりした検査を受けるべきです」
  このほか、右下腹部の痛みとしては、大腸憩室炎、濃瘍、リンパ腫などが考えられる。
 
【 婦人科系の疾患 】
  さらに、女性の場合は婦人科系の疾患も考えなければならない。「卵巣嚢腫卵巣腫瘍などが考えられます。もちろん卵巣のう腫でも痛みがないケースも多くみられます」
  男性以外に女性はより広範囲に原因を考えるべきである。

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Q3左下腹部通を訴える代表的な病気を説明してください

A…
【 大腸憩室炎 】
  「大腸の検査をしていますと、S状結腸に腸の外に袋状に出っぱった憩室ができている人がいます。それも多い人になると鬼の金棒のようにボコボコできています。左下腹部の痛みで多いのは大腸憩室炎です。大腸憩室が炎症を起こし、大腸の内腔が狭くなるとともに腸の壁も硬くなり、それで腸の運動が制限されて便の通過が悪くなり、痛みを発するのです」
  太田副部長は、左下腹部痛で、まず、S状結腸付近に多い大腸憩室炎を挙げた。痛みを訴える場合は炎症が起きており、それを放置しておくと、大腸に穴があき、腹膜炎を引き起こしかねない。
  ただ、大腸憩室の多くは健康診断で発見されている。炎症がなければ特に治療の必要はないものの、炎症を引き起こす危険は常にはらんでいるので、薬物治療をしておくといいだろう。このときに、薬剤にばかり頼るのではなく、日常生活をチェックして便秘にならないようにする必要がある。食事に繊維質が不足しないように気をつけ、適度な運動で腸の働きをスムーズにしておくのだ。
  憩室炎は、日本人は上行結腸にできるケースが多いといわれますが、このS状結腸にも多いんです。
 
【 大腸癌 】
  そして、痛みを伴なう場合には、大腸憩室のほかに、大腸癌も考えられます。大腸癌といいましても、多くできるのは直腸とS状結腸で、両方を合わせて大腸癌の約80%を占めているほどです。癌であれば、痛みがあるからもう進行癌だ、などと悲観的に考える必要はありません。早期のケースもあります。悲観する前に前向きな行動です。
 
  これらに共通した症状は左下腹部の痛みのみならず、便がスムースに肛門に向かって流れない状態を伴っている。そして、癌といった悪性疾患のほか腸脂肪織炎や虚血性腸疾患なども考えられる。
 
【 腸脂肪織炎 】
  腸脂肪織炎は大腸の脂肪がコブ状に硬くなり、左下腹部に純痛を発します。
 
【 虚血性腸疾患 】
  虚血性腸疾患は大腸への血流不足で栄養失調状態が起き、腸が細くなるために痛みを発します。
 
  どちらも腸が内容物を先に送ろうと絞るために痛みが生じてくる。このような病気治療には、まずは消化器内科へ。

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【 大腸憩室炎 】
  大腸の一部が、袋状に外に向かって膨らんだものを大腸憩室という。大腸の中でも、上行結腸と下行結腸、S状結腸にできやすい。
  憩室ができると、内容物が入り込み、炎症を起こすことがある。これを大腸憩室炎という。腹痛や腰痛のほかに、まれに腸閉塞や腹膜炎を合併することがある。
  
【 虚血性腸炎 】
  腸への血液循環障害によって起きる虚血性腸炎は高齢者に多く見られる特徴がある。高齢者は程度の差はあれ、動脈硬化が進み、これが小腸や大腸の血行障害を引き起こす。もちろん、ほっておけば狭窄のみならず、腸に穴があき、腹膜炎を起こすので、痛みはそうならないてめのサイン。
  治療としては、絶食して点滴、抗生物質などで2週間くらいで回復するのもあるが、完治したいで症状固定になるケースもある。