病気予防は第一に日常健康管理、次いで「SODロイヤル」
健康の管理には、病気に関する知識が欠かせません。本シリーズでは、さまざまな症状と病気との関連を掲載し、読者の方が適切な治療の機会を逸することなく、早期の精密検査をするための資料を提供いたします。 |
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皮膚疾患は年々増加し、皮膚科に通う患者は多い。その患者たちの症状で最も多いのが「皮膚にブツブツができて痒い(かゆい)」というもの。しかし、この症状だけで病気を絞りこむのは雲をつかむような話。 |
Q1… 「ブツブツ」には、すぐに消えるタイプと容易には消えないタイプがあるそうですが? |
A…「まずは、大きく二つに分類できます。ブツブツができて痒くても数時間で跡形もなく消える場合と、いつまでも残っている場合です」と、葛西皮膚科クリニック(東京・江戸川区)の小林明博院長(66)は言う。 【 数時間で消える疾患 】 数時間で消える疾患としては、蕁麻疹(じんましん)がある。アレルギーで起こる食事性蕁麻疹は、カニ、サバ、エビなどが原因となることが多く、ストレスが原因となる心因性蕁麻疹、機械的な外からの刺激で起こるアレルギーとは関係しない機械性蕁麻疹などがある。 【 いつまでも残っている疾患 】 ○接触性皮膚炎 いつまでも残っている疾患としては「やはり多いのは接触性皮膚炎で、金属の時計のベルトgた原因だったり、原因はさまざまですが、ペンダントなどはその形で赤い湿疹になるので分かります。」接触皮膚炎には、金属だけでなく、植物によるにもある。2、3月に集中して患者が増える接触性皮膚炎がある。桜草の中でもプリムラオプコニカが原因となっている。 ○日光皮膚炎・日光過敏性 日焼けによる場合は日光皮膚炎。ただ、周囲の人々は何でもないのに、自分一人だけが日光のあたった部分の皮膚が赤くなるのは日光過敏性。 ○虫刺され 蚊、昆虫、毛虫などによる虫刺され、皮膚に寄生するヒゼンダニが原因の疥癬(かいせん)は、痒みが強く、下腹部、四肢、指の間、陰部などに点状の盛り上がりができる特徴がある。 ○カビ カビが原因としては、水虫、インキンタムシなど。 ○薬・人工甘味料 「薬が原因の薬疹もあり、これは分かりやすいんですが、まんじゅうなどに入っている人工甘味料で湿疹ができるケースがあるんです。これは専門医も頭を悩ますところです。」 ○アトピー性皮膚炎 湿疹を繰り返し起こすのがアトピー性皮膚炎。「治療はさまざまありますが、お子さんの心の成長も考えて、あまり極端な治療はどうかと思います。それによって情痴不安定になったりもしますから……。」 |
Q2…痒くない「ブツブツ」とは、どのようなものがありますか? |
A…原因が分からない疾患と原因が分かっている疾患があります。 |
【 血管神経性環状紅斑 】 100%ストレスが原因の蕁麻疹(じんましん)で、直径1センチ程度のドーナツ型の紅い湿疹ができ、多少の痒みを伴う。 この病気を含めた心因性のじんましんが、OLやビジネスマンに増えてきている。治療はストレスという点から、トランキライザー(精神安定剤)を用いるケースが多い。普通は一過性だが、ときには慢性化することもあるので、要注意だ。 【 帯状疱疹後神経痛 】 帯状疱疹にかかった人の約10%は、水疱などの症状が完全に治っても激しい痛みが残る。これが帯状疱疹後神経痛で、治療の難しい神経痛の一つ。 皮膚のすぐ下が刺されるように痛い!皮膚の表面が焼けるように痛い!など、その痛みはさまざまに表現される。 治療法は確立されておらず、神経ブロックをうけるならばペインクリニックへ。このほか、抗うつ薬は痛みに耐えやすくなる作用があり、有効である。
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