「癌」の予防は第一に食生活、次いで「SODロイヤル」

  酸素は、私たちに必要不可欠なものです。しかし、酸素から過剰な活性酸素ができると、その酸化作用で細胞の膜や核を傷つけます。その結果、動脈効果や糖尿病、癌など老年病を引き起こします。
  癌を引き起こす主因といわれる活性酸素への対策は、先ず日常の食生活に注意することが先決です。本シリーズでは、食生活から見た「癌予防」のポイントについて掲載します。しかし、食事だけでは、癌を予防できなことも事実です。そこで、不足する活性酸素対策(癌予防対策)に、「SODロイヤル」を摂取するのも一方策です。

目       次

Q1 : 過剰なβカロチンの弊害はどのような状況?
Q2 : カロチン類の癌抑制作用は?
Q3 : αカロチンの有効性は?
Q4 : カロチン類の種類は?
Q5 : カロチン類の癌抑制作用は?

丹羽SOD様食品の摂取症例から

転移した卵巣癌がほぼ完治。一命を取留める

            

Q1 最近、過剰なβカロチンによる弊害が話題になっていますが、βカロチン類については、現在の世界の動向はどのような状況なのでしょうか?

A…緑黄色野菜をよく食べる人に癌が少ないことは、統計的にも明らかにされている。原因として、最も重視されてきたのがβカロチンだ。
  ところが、数年前、癌予防研究者たちをがっかりさせるようなデータが相次いで発表された。
  βカロチンは、昔から肺癌などの発生を抑えるといわれ、さまざまな動物実験でもその効果が確認されてきた。人間でも、癌患者ではβカロチンが低下しているというデータもある。
  そこで、中国やアメリカ、フィンランドなどで、大規模な癌予防試験が開始された。実際にβカロチンを強力者に投与して、癌予防効果を確認しようというのである。研究者たちも大きな期待を持っていた。
  ところが中国ではβカロチンが有効という結果が出たが、フィンランドやアメリカで行われた試験では、逆にβカロチンを投与していた人で、肺癌の発生率が高まるという予想外に結果になったのである。
 
中国では…3万人を対象に、5年3ヶ月間予防試験が行われ、そのうちβカロチンを服用していた人では、明らかに癌死が減少していることが認められた。
フィンランドでは…喫煙者にβカロチンとビタミンEを投与し、肺癌や心筋梗塞の発生率を比較。やはり3万人近い人を対象に、3年間薬として服用してもらい、その後5〜8年にわたって追跡調査が行われた。この期間に約36,000人が脂肪したのだが、なんとβカロチンを服用してた人の方が、肺癌や心筋梗塞による死亡者のほうが多いという結果が出た。また、βカロチン服用群の方が肺癌や前立腺癌になる人も多かった。
アメリカでは…フィンランドと同様の結果が出て、実験はただちに中止。
日本では…その結果で、いくつかの施設で行われていた予防試験も中止された。
 
  過剰なβカロチン摂取が逆に癌の原因である活性酸素に作用したのではないか、という意見もあります。
  いずれにしても、良いといわれるものでも大量摂取は危険であることを見せつけた。しかし、これでカロチン研究が頓挫したわけではないのだ。

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Q2過剰なβカロチンには弊害もあるそうですが、それでも、緑黄色野菜をよく食べる人に癌発生率が少ないという事実があります。他のカロチン類が癌抑制に有効なのでしょうか?

A…緑黄色野菜をよく食べる人に、癌が少ないことは統計でも明らかにされている。そこで、今度は別のカロチン類に注目が集まっている。
  徳田講師によると「カロチンは赤や黄色が多いのですが、色素の一つです。人間でいえば、メラニン色素のようなもの。紫外線から植物を守る働きをしている」そうだ。
  これまでにわかっているだけでも、その種類は600余り。この中に、βカロチンに匹敵、あるいはそれ以上に強い癌抑制効果を持つものがあることが分ってきた
 
  「今、14種くらいで癌抑制の可能性が出ており、そのうち4、5種は動物実験に入っています。」そのひとつが、ニンジンやカボチャなどに多く含まれるαカロチンだ。

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Q3癌抑制にαカロチンが有効だそうですが、実験的にはどのような成果が得られていますか?

A…βカロチンの場合は、体内で2つにわかれてビタミンAとして作用する。ビタミンAには、粘膜細胞の正常な増殖を促す働きがあり、これが癌予防にも働くとされてきた。
  αカロチンは、ビタミンAとしての働きはβカロチンの半分ほどなので、今まではほとんど注目されなかったのである。ところが、実際にマウスで実験してみると、αカロチンは、βカロチンよりも強い発癌抑制効果を持つことが分った。
 
【αカロチンの発癌抑制試験】
@肺癌の実験
…マウスに発癌物質を与えた肺癌の実験では、αカロチンを与えると発癌率は3分の2、できる腫瘍の数も3分の1ぐらいに減少していた
A肝臓癌の実験…αカロチン群とβカロチン群で発癌率の比較が行われた。その結果、βカロチンではできる腫瘍の数がやや減少するものの、発癌率は全く低下しなかった。それに対して、αカロチンを投与していたマウスでは、発癌率でも減少がみられたのである。

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Q4緑黄色野菜には、αカロチンやβカロチンがあることは分りましたが、他にどのようなカロチンがあるのですか?
A…こうした結果からみて、「カロチンの癌抑制作用は、ビタミンAとしての働きばかりではないのではないか、と考えられています。いろいろなカロチン類を一緒に取ることで、効果が発揮されるのかもしれない。」と考えられるようになった。
  実際に、一種類のカロチンばかり取ると、他のカロチン類の吸収が阻害されるというデータもある。食べ物では多様なカロチン類を取るのが、今は最善の方法かもしれない。
  これまでに分っただけでも、次のようなカロチン類があり、癌予防候補がめじろ押しにある。
 
【 ルティン 】
  ホウレンソウやブロッコリー、キャベツなど野菜だけではなく、卵黄など動物性食品にも含まれるカロチンだ。これは、今のところ動物の皮膚癌や大腸癌で抑制効果が認められている。
【 フコキサンチン 】
  マウスの皮膚癌や十二指腸癌で、発癌抑制作用が認められている。これは、ヒジキやワカメなど海藻に含まれるカロチンで、含有量が多いことも強みになっている。
【 リコピン 】
 
赤い色素で真っ赤なトマトに多く、大腸癌や前立腺癌で効果が認められている。徳田講師によると、「リコピンは、アメリカ産のトマトに多く、どうも日本のトマトは少ない傾向がある。」という。これも栽培方法や土壌の違いなのかもしれない。
【 βクリプトキサンチン】
 
ミカンに多く肝臓癌で予防研究が進められている。
【 カプサンチン 】
  最近、徳田講師が研究しているカロチン類で、ピーマンに含まれ、発癌抑制効果が発見されている。「50種類ぐらいのピーマンで実験をしていますが、その中には高い発癌抑制効果を示すものもある。」そうだ。

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Q5緑黄色野菜のカロチン類が、発癌抑制する機序について説明してください。
A…こうしたカロチン類が、どのように発癌を抑制するのかは、まだよく分っていない。しかし、ビタミンAに変化するカロチンばかりではないので、カロチンそのものとして直接癌を抑制する働きがるのだろうとみられている。

カロチンの効果@…酸化を抑える働きである。カロチン類は、フリーラジカルなど癌をつくる不安定な酸素を消し去る働きをしている。
カロチン効果A…癌化を抑制する物質(発癌プロモーター)が起こす変化を抑えることも分った。
カロチン効果B…カロチン類には癌に対抗する免疫を増強する働きがあることも、数多くの実験で報告されている。

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  本症例はすべて、丹羽博士が院長を務める土佐清水病院での、末期癌を含めた重症の患者の症例です。博士が長年かけて研究開発した「天然SOD製剤 BG104」および『天然低分子抗酸化剤 SODロイヤル』を治療の主体とした症例を掲載しています。
  治療の詳細を知りたい方は、丹羽博士の著書「天然SOD製剤がガン治療に革命を起こす」を参考にして下さい。

H ・H さん  女性  51歳  再燃卵巣癌

現症ならびに来院時所見
  平成2年11月下腹部の腫脹に気づき、某病院で卵巣癌の診断を受け、ただちに開腹手術を行ったが、子宮に転移していて、卵巣、子宮ともに切除した。そして抗癌剤の点滴、内服を受けて、本院に来院。
  来院時、貧血強く、衰弱も見られ、本人には、卵巣癌には丹羽療法があまり効果がないことを説明し、BG104と低分子抗酸化剤「SODロイヤル」を所定 の量(省略)投与した。以後本人はBG104と低分子抗酸化剤の治療にすべてを賭けた。
 
臨床経過
  丹羽療法の投薬を受けて、徐々に食欲、体力とも回復し、顔色も良好となり、マーカーも上昇せず、卵巣癌再燃の兆しもなく、2年半でBG104の内服を中止し、その後3年以上を経過するも、現在ほぼ完治状態である。
 
考察と結論
 
前述のとおり、卵巣癌は概ね現在の西洋医学では4〜5年延命するが、5年以上延命した患者は極めて少ない。本症例は、卵巣以外、子宮にも転移していて、抗癌剤に抵抗した最悪のケースだったが、一命を取りとめ、BG104の著効した症例といえる。