「癌」の予防は第一に食生活、次いで「SODロイヤル」

  酸素は、私たちに必要不可欠なものです。しかし、酸素から過剰な活性酸素ができると、その酸化作用で細胞の膜や核を傷つけます。その結果、動脈効果や糖尿病、癌など老年病を引き起こします。
  癌を引き起こす主因といわれる活性酸素への対策は、先ず日常の食生活に注意することが先決です。本シリーズでは、食生活から見た「癌予防」のポイントについて掲載します。しかし、食事だけでは、癌を予防できなことも事実です。そこで、不足する活性酸素対策(癌予防対策)に、「SODロイヤル」を摂取するのも一方策です。

目       次

Q1 : リノール酸神話は正しいのか?
Q2 : 脂肪食を用いた発癌実験の結果は?
Q3 : 最近話題のEPAの効果は?
Q4 : EPAの有効性実験の結果は?
Q5 : EPAの癌抑制のメカニズムは、どの程度解明?

丹羽SOD様食品の摂取症例から

骨転移巣の増大が止まった

                

Q1 かつて、リノール酸は、健康に良いといわれ、マスコミでも、その効果が宣伝されていましたが

A…「癌になりたくなかったら、サラダにリノール酸たっぷりのドレッシングをかけて食べるのはやめなさい」高田教授は、こう忠告している。
  紅花油やコーン油には、コレステロールを低下させるリノール酸が豊富に含まれている。だから、健康のためにできるだけ食べた方がいいというのが、ひと昔前の常識だった。
  しかし、今やこうした「リノール酸神話」は、全く覆されている。リノール酸がコレステロールを低下させるのは、一時的な作用であるばかりか、癌を促進することがはっきりしてきたのである
  最近、日本でも大腸癌や乳癌、前立腺癌など、かつては欧米に多かった癌が急増している。こうした癌の増加は、脂肪の摂取量の増加と見事に一致しているのが特徴だ。脂肪の摂取量が多い国ほど、大腸癌や乳癌の発生率も高い。

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Q2リノール酸は、本当に癌を促進するのですか?動物実験では、どのような結果がありますか?

A…動物実験でも高脂肪食を与えると、癌の発生が促進されることが証明されている。
  では、どの油でも同じように、癌を促進するのだろうか。ここが問題なのである。ラットのエサにコーン油とラードを混ぜて、それぞれ高脂肪食と低脂肪食グループに分類。発癌剤による大腸癌の発生率を比較した実験がある。
  ラードは動物実油で、コーン油はリノール酸たっぷりの植物油だ。こえまでの常識からいえば、ラードの方が当然悪玉と考えられる。しかし、結果は次のようだった。
 
【 高脂肪食群 】
@コーン油…大腸癌の発生率が上昇
Aラード…大腸癌の発生率が上昇
※どちらの油でも高脂肪食になると大腸癌の発生率が上昇していた。
 
【 低脂肪食群 】
@コーン油…大腸癌の発生率は36%
Aラード…大腸癌の発生率は17%
※コーン油はラードに比べほぼ2倍の発生率であった。また、大腸癌の発生個数も、コーン油の方が4倍も高かった。
 
  つまり、低脂肪食であっても、リノール酸の豊富なコーン油は、癌を促進したのである

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Q3最近話題のEPA(エイコサペンタエン酸)については、その効果はどうなのでしょうか

A…EPAは、北極圏に住むイヌイットの食生活の研究から一躍有名になった歴史がある。伝統的な食生活を送るイヌイットは、デンマーク人と同じかそれ以上の脂肪を摂取しているのに、心筋梗塞や癌はデンマーク人よりずっと少ない。
  その原因が、彼らの常食としている魚やオットセイ、アザラシなど海獣に豊富に含まれるEPAだったのである。一体なぜ、EPAは同じ油でありながら、癌の発生を押せるのだろうか。

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Q4EPAについては、その有効性の実験が行われているのですか?
A…この報告をヒントに、高田教授は、EPAによる癌の抑制効果の研究を始めた。
 
【 大腸癌での実験 】
  まず、実験で取り上げたのは、脂肪の摂取量と密接な関係にある大腸癌だ。リノール酸食とEPA食で大腸癌の発生率を比較するために、ラットに合計5%の脂肪食を与えて実験を行った。
  5%の脂肪食の明細は次の通りだが、リノール酸は体内では作ることのできない必須脂肪酸のひとつのため、全くエサから除いてしまうわけにはいかないのである。
@リノール酸を5%与えるグループ
Aリノール酸を0.3%+EPAを4.7%の計5%与えるグループ

  このラットに、発癌剤を与えて大腸癌を作った。その結果
 
@リノール酸を5%与えるグループ…大腸癌の発生は、率も個数も、Aのグループを上回った。また、小腸にまで癌が2個できていた。
Aリノール酸を0.3%+EPAを4.7%の計5%与えるグループ…大腸癌の発生率も、一匹あたりの癌の数もリノール酸だけを与えたグループの半数以下に抑えられた。なお、小腸の癌はゼロ。
  このように、同じ脂肪でもEPAは、大腸癌の発生を抑えることがはっきりしたのである。
 
【 乳癌での実験 】
  さらに、乳癌でも同じ実験が行われた。結果は次の通り。
@やはり、EPAはリノール酸に比べて乳癌の発生を強く抑えることが分った。
Aさらに高田助教授たちを驚かされたのは、EPAグループでは乳癌ができてもその重さが軽いことだった。リノール酸グループの4分の1しかなかったのである。これは、「EPAが乳癌の発生を抑えるだけでなく、できた乳癌の増殖も抑えることを示している」という
 
【 癌の転移や増殖の実験 】
  さらに、最近、高田助教授は、癌を動物に移植して、その転移や増殖の仕方を見ている。ここでも、EPAを与えると転移や増殖が抑制されることを発見したという。
  こうしたことから、EPAは癌予防だけではなく、癌治療のも何らかの形で応用できるのではないかと、期待されているのである。逆に、リノール酸は大腸癌や乳癌の発生を促進するだけではなく、食べ続けていると、癌の成長を促し、転移を促進するという。

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Q5EPAが癌を抑制するメカニズムは、どの程度まで解明されていますか?
A…「EPAが、なぜ癌を抑制するのか、そのはっきりしたメカニズムはまだ分っていません」と高田助教授は言う。しかし、高田助教授たちの研究からいくつかのヒントは浮かび上がっている。
 
【 推定される理由 】
@胆汁酸の量を減らす…以前から便の中に排せつされる胆汁酸の増加が挙げられる。胆汁は脂肪を分解する消化器だ。高脂肪食になると胆汁酸の量が多くなり、こらが腸壁を刺激して癌化を促進するといえあれている。また、胆汁酸は腸の中で腸内細菌などの働きを受けて別の物質に変化する。こうしてできた物質も大腸癌を促進する。
A酸素の働きを抑える…細胞の増殖と深く関係する酸素の働きが抑えられること。
Bプロスタグランディンの増加を抑える…リノール酸食では、癌組織に多くみられるプロスタグランディンという生理活性物質が3倍にも増加していくが、EPA食では全く変化しないこと。
 
  しかし、残念なことに、日本では脂肪でも油脂類や動物性脂肪を取る食事ばかりが増え、魚の摂取量は相対的に減少させるには、こうした食習慣の欧米化に歯止めをかけなければいけない、高田助教授は指摘している。
  なお、植物油でも、シソ油アマニ油は例外。EPAと同じオメガ3の油を豊富に含んでいる。

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  本症例はすべて、丹羽博士が院長を務める土佐清水病院での、末期癌を含めた重症の患者の症例です。博士が長年かけて研究開発した「天然SOD製剤 BG104」および『天然低分子抗酸化剤 SODロイヤル』を治療の主体とした症例を掲載しています。
  治療の詳細を知りたい方は、丹羽博士の著書「天然SOD製剤がガン治療に革命を起こす」を参考にして下さい。

T ・Yさん  女性  52歳  乳癌  頭蓋骨に転移

現症ならびに来院時所見
  平成2年7月、乳癌発生。切除を行ったが2年後、平成4年11月に頭蓋骨転移を宣告せれ、次第に骨転移が抗癌剤に抵抗し、増悪し、平成5年11月当院に来院。乳癌のマーカーCA15.3、66.8U/ml(正常値22以下)、LDH834。そこで、従来の抗癌剤を中止し、BG104と低分子抗酸化剤「SODロイヤル」を所定の量(省略)の投与を行った。
 
臨床経過
  肺には転移が見られなかったので、治療効果を、マーカーの血液検査を追跡することによって判定。約1年半経過するも、CA15.3がほぼ同値を示し、LDHも500〜700の間を保っており、頭蓋骨の転移巣も増大しないことが確認されている。
 
考察と結論
 
乳癌はよく骨転移を起こす。骨転移を起こした乳癌は抗癌剤を使用しても徐々に悪化していくのが常であるが、本患者は抗癌剤を中止し、丹羽療法に切り替えても、骨の転移巣も拡大せず、マーカーも上昇をみないということは、癌が縮小、消失した著効例ではないが、一応私の治療法が有効であったといえる。