「癌」の予防は第一に食生活、次いで「SODロイヤル」

  酸素は、私たちに必要不可欠なものです。しかし、酸素から過剰な活性酸素ができると、その酸化作用で細胞の膜や核を傷つけます。その結果、動脈効果や糖尿病、癌など老年病を引き起こします。
  癌を引き起こす主因といわれる活性酸素への対策は、先ず日常の食生活に注意することが先決です。本シリーズでは、食生活から見た「癌予防」のポイントについて掲載します。しかし、食事だけでは、癌を予防できなことも事実です。そこで、不足する活性酸素対策(癌予防対策)に、「SODロイヤル」を摂取するのも一方策です。

目       次

Q1 : ニンニク研究の成果は?
Q2 : ニンニクが癌発生を阻止するメカニズムは?
Q3 : ニンニク中の水溶液の作用機序は?
Q4 : ニンニクの癌抑制効果を検討する今後の課題?

丹羽SOD様食品の摂取症例から

余命数ヵ月の肺癌が2年で回復

         

Q1 昔からニンニクは体に良いと言われていますが、これまでの研究成果は

A…アメリカでは、数年前から国立癌研究所を中心に、癌予防食品の研究が進められている。中でも、特に重視されているのがニンニクである。ニンニク独自の臭みは、イオウ化合物が癌予防に効果があるといわれている。
  これをヒントに、高田講師らは、ニンニクの癌予防効果を研究してきた。これまでの研究では、イオウ化合物の中でも油に溶ける脂溶性物質に、大腸癌や胃癌を抑制する効果があると報告されています。

目次へ>

 

Q2癌の発生過程とニンニクがその発生過程を阻止するメカニズムについては?

A…私たちは、ニンニクに含まれるイオウ化合物を脂溶性のものと水溶性のものに分けて、それぞれラットの肝臓癌の前癌状態を抑えるかどうかを実験したのです。
癌の発生・成長には、
@イニシエーション過程…細胞の遺伝子が傷ついて、癌の芽ができる。
Aプロモーション過程…さらに、癌の芽の増殖が促進されるという二つの過程を経て、一人前に育っていく。そこで、この二つの過程で、脂溶性と水溶性のイオウ化合物が、前癌病変を抑えるかどうかを実験した。
 
  簡単にいうと、実験の内容は次の通りです。
@イニシエーション過程の実験…発癌剤を与える前にイオウ化合物をラットに与えておくと、前癌病変が抑えられるか否か。
Aプロモーション過程の実験…発癌剤を与えて、さらに肝臓の細胞の増殖を促す。これにイオウ化合物を与え続けることで、前癌病変の広がりが抑えられるか否か。
 
【 脂溶性成分が癌化を促進 】
  結果は予想外だった。これまで、発癌を抑えるといわれてきた脂溶性イオウ化合物の多くが、癌のプロモーション過程を促進していたのである。
  「脂溶性イオウ化合物は、13種ぐらい実験したのですが、確かにイニシエーション過程では、癌を抑制していました。
  しかし、プロモーション過程の実験では、数でも面積でも脂溶性イオウ化合物が、癌化を促進するという結果が出たのです。」
  最近、大阪市立大では、複数の臓器で癌の発生をみる動物実験を行っているが、そこでもニンニクの脂溶性イオウ化合物はプロモーション過程を促進するという結果が出ているそうだ。

【 水溶性成分は癌化を抑制 】
 
しかし、悪い結果ばかりではなかった。同じ実験を、水溶性のイオウ化合物で行うと、プロモーション過程でもイニシエーション過程でも、細胞の癌化が抑えられたのである。「水溶性イオウ化合物の多くには、においがない」というから、これは従来いわれていた、においの成分とは別物のようだ。
  この水溶性イオウ化合物に、肝臓癌の前癌病変を抑える作用が見つかったのである。
 

※肝臓癌の前癌病変(細胞の変化したシコリ)…肝臓癌の前癌病変は、正確には肝臓にできる小さなシコリのことをいう。これは発癌性物質によって細胞が変異し、異常な細胞に変わるために起こる。
  大腸ポリープと同じで、人間の場合、1cm以下だと悪性のものは少ないが、それ以上になると、癌化するものが多くなると考えられる。

目次へ>

 
Q3ニンニク中の水溶性成分が癌の抑制に有効なことは分りましたが、その水溶性成分が、どのような機序で作用するのでしょうか?

A…高田講師たちは、ニンニクに含まれる水溶性のイオウ化合物に肝臓の前癌病変を抑える効果があることを実験で見つけ出した。
  実験したニンニクの水溶性イオウ化合物は、S・メチルシステインなど5種類。その中には、ラットの肝臓にできる前癌病変を半分以下に抑えたものもあったという。水溶性のイオウ化合物は、どのように癌の発生を抑えるのだろうか。
 
【  S・メチルシステインの作用@  】 
  高田講師の研究によると、S・メチルシステインなどをラットに投与すると、細胞の増殖に働く酵素(ODCやSATなど肝臓の細胞から分泌される酵素)が減少していた。
  癌は、細胞が狂ってメチャクチャに増殖していく病気だ。この増殖に関連する酵素の分泌を抑えることが、発癌の抑制にも関係しているのかもしれない。
 
【  S・メチルシステインの作用A  】
  また、癌は複数の癌遺伝子が次々に変化して起こることが分っている。高田講師が、このうちの一つの癌遺伝子を調べたところ、その発現(癌遺伝子として活動すること)が遅れることがわかった。
  ニンニクの水溶性イオウ化合物が、癌遺伝子の目覚めを遅らせる可能性をもでてきたのである。S・メチルシステインは、ニンニクのほか、タマネギやニラ、長ネギなどのネギ類をもちろん、キャベツやアブラナ科の食物、インゲン豆など多くの植物に含まれている。
  ただし、実験で使ったS・メチルシステインは、ニンニクに換算すると、ニンニクのカケラを一日に数十個食べる計算になるそうだ

目次へ>

 
Q4ニンニクの癌抑制効果を検討する上で、今後の課題は?
A…
課題@食品かそれとも抽出物か
  「食品で、癌を予防する場合、食品そのものを食べるのか、有効成分を抽出して取るのか、という問題が出てきます。ニンニクの場合、食べて癌を抑制するかどうかは、まだ不明。鮮度の問題もあるし、調理で成分がどう変化するかも分りません。とすると、有効成分を抽出して取った方がいいのではないか」と高田講師は考えている。
 
課題A人の肝臓にも有効か否か
  また、今回の実験は、動物で実験的に前癌病変を抑制することが分っただけで、それが人間の肝臓癌にも当てはまるかどうかはわからない。人間の場合、肝臓癌はC型肝炎ウイルスの感染や飲酒、さらにそれに付随して起こる肝硬変に合併して起こるケースが大半だ。そこで、今後は自然に肝硬変になるラットやC型肝炎ウイルスなどを使って、より人間に近い状態での研究が必要である。
 
【 一口メモ 】
● 有効成分はアリシンやアリキシン
  これまでの研究では、においの成分で強い抗菌力を持つアリシンが癌を防ぐといわれている。
  動物実験では、揮発性のイオウ化合物が、皮膚癌、大腸癌、肝臓癌、肺癌などを抑制すると報告されている。また、最近、外的なストレスにさらされたときに作られるアリキシンという物質に、癌抑制作用があることが発見された。

目次へ>

  

  本症例はすべて、丹羽博士が院長を務める土佐清水病院での、末期癌を含めた重症の患者の症例です。博士が長年かけて研究開発した「天然SOD製剤 BG104」および『天然低分子抗酸化剤 SODロイヤル』を治療の主体とした症例を掲載しています。
  治療の詳細を知りたい方は、丹羽博士の著書「天然SOD製剤がガン治療に革命を起こす」を参考にして下さい。

Y ・K さん  女性  23歳  甲状腺癌  甲状腺癌手術後肺に転移

現症ならびに来院時所見
  13歳春頃より甲状腺異常あり。以後手術を3回受け、15才の時には既に甲状腺癌の診断がつき、肺転移が認められていたという。
  来院時、息切れ、呼吸困難著明。チアノーゼも見られ、両肺野とも約5分の四に肺癌の瀰慢性(びまんせい)の濃い陰影が見られた。右頸部のリンパ節腫脹も著明で、呼吸困難のため気管支切開も行い、人工ののパイプ(気管カニューレ)も喉頭に装置されていた。BG104と低分子抗酸化剤「SODロイヤル」を所定の量(省略)内服させ、本人のQOLを考え、入院治療は行わず、外来治療で経過を観察した。
 
臨床経過
  患者はほとんど毎月来院し、検査を行い、胸部レントゲン写真も撮影したが、上昇していたSLXやCEAも固定し、1年後には若干減少し、2年後の平成7年5月の胸部レントゲン写真でも、2年前の来院時の胸部レントゲンとほぼ変化なく、乳部リンパ節腫脹もほぼ消失し、呼吸困難、チアノーゼ、息切れも安静時には消失し、労作事に若干息切れが見られる程度となった。
  現在残業、夜勤などは行っていないが、事務職に勤務し、通常の日常生活を行っている。
 
考察と結論
 
2年前の来院時には、頸部のリンパ節腫脹、呼吸困難、チアノーゼも見られ、胸部レントゲン写真でも、前肺野の大部分の正常な呼吸面積が失われており、医学常識では余命数ヵ月と判断された。BG104を内服した結果、呼吸困難、チアノーゼ、リンパ節腫脹、息切れは軽減し、胸部レントゲンでも、悪化がみられず、社会生活を続けられているということは、BG104が著効していると考えられる。