運動量が多いと短命になる! |
はじめに…前号(Q&A
11号)では、「スポーツは体にいい」という常識に対し、「スポーツは万病のもと」という最近の研究を掲載しました。本号では、「激しい運動は、体に悪い」ことを、もう少し掘り下げて、述べてみたいと思います。 |
|
|
|
Q1… 「激しい運動は、活性酸素の害を受けて、不健康になる」って本当ですか? |
|
A…運動選手は、見るからに頑強そうで、人一倍健康そうに見えます。また鍛えられた筋肉は美しくさえあります。彼らの肉体はハードなトレーニングによってつくられています。 しかし、そのトレーニングによって確実に活性酸素の害をこうむっていることを指摘する人はめったのいません。 スポーツ医学をやった人にはわかりますが、彼らは見かけは強そうでも、けっして肉体的に健康とはいえないのです。むしろ不健康だといったほうがよいかもしれません。 |
|
Q2…「スポーツ選手は故障が多く、寿命も短い」といわれていますが? |
|
A…その証拠として、一般の人はけっこうハードな仕事をやりながらも、ちゃんと定年の60歳まで勤めあげますが、スポーツを職業とする人で60歳まで現役などという人は見あたりません。 |
|
Q3…「マラソンの女子選手は、生理不順が多い」と聞きますが、マラソンのような、身体を激しく消耗するスポーツ選手には、どのような影響が出ているのですか? | |
A…最近は素人マラソンが流行で、一般人もよく走っていますが、好きで体の犠牲も厭わないというのならけっこうですが、もし健康のためにというのなら「おやめなさい」と忠告します。素人のマラソンは百害あって一利なしです。 |
|
Q4…若いときは、身体を鍛えることが大切と思いますが、激しい運動はいつまでも続けて良いのでようか?何歳ぐらいになったら、激しい運動は避けるべきですか? | |
A…お腹がせり出してきたらどうすればよいのか?筋肉が減ったのですから、ふたたび筋肉をつければよいのです。 | |
ただ、ここで一つ問題なのは、筋肉をつけようとするとエネルギーが発生することです。そのとき毒性の活性酸素が出てくるので、これをしっかり中和させる必要があります。 25歳くらいまでの若い間は活性酸素の毒を中和するSODが十分つくられるので、きちんと中和することができます。 しかし、このころ、つまり脳の発育が止まるころになると、どういうわけかSODの蓄積がガクンと止まってしまうのです。だから体を鍛えて筋肉をつけるのなら、まだ脳が発育中の若いときがよい。 若ければ激しい運動をして多少の活性酸素が出ても平気だからです。この時期に筋肉をつけておきあとはそれを衰えさせないようにすることです。 |
|
Q5…「激しい運動(無酸素運動)では、脂肪は減らない!やせない!」 | |
A…やせる願望は、男女問わずに強いようです。肥満が成人病のもとであることを考えれば、よい傾向ですが、大きな誤解があるようです。これは「運動で脂肪を減らせる」をしんじていることです。 パワートレーニング(無酸素運動)では、脂肪はほとんど燃えません。脂肪が燃えるのは、ゆるやかな運動をしたときです。 つまり筋肉の動かし方には二通りあるのです。一つは筋肉をつける運動(無酸素運動)もう一つは脂肪を燃やす運動(有酸素運動)、これは全く種類が違うのです。 筋肉をつける運動がパワートレーニングです。重いバーベルを上げたりするのがそれです。 これに対しジョギング、ウォーキングのように、運動としては軽いが長い時間をかける運動が脂肪を燃やす運動です。 ● 激しい運動では、脂肪が燃えない なぜ激しい運動では脂肪が燃えないのか。脂肪が燃えるためには酸素がたっぷり必要なのですが、激しい運動では、運動のために酸素が動員されてしまっているので、脂肪が燃えようがないのです。 したがって百メートルの全力疾走では脂肪はいっさい燃えません。だから脂肪防止が目的なれば、つらい運動などはあまりやり過ぎないことです。そんなことをしても効果がないばかりか、激しい運動は活性酸素の害を引き出すだけです。 |
|
Q6…「脂肪を燃やす運動として最適なのはウォーキング」と言われていますが? | |
A…いい呼吸をいながら、楽な運動を長時間やると、酸素がたっぷり供給され、脂肪はどんどん燃えてくれます。脂肪を燃やす運動として最適なのはウォーキングです。私の病院ではマンツーマンで小1時間やってもらいます。これでずいぶん効果を上げています。 ゆるやかな運動は脳内モルヒネも分泌させます。これが運動そのものを心地よいものにしてくれます。食事をしてから少し休憩して、それからウォーキングをすると、多少の食べ過ぎであっても脂肪はどんどん燃えてくれます。 なお、ウォーキングの量は1日トータルで1万3千歩が目安です。日常的にも歩きますから、ウォーキングでは8千歩から1万歩でよい場合もあります。これは個々のライフスタイルから計算してみてください。 問題はゆるやかな運動が、現実的にはなかなかこまめにできないことです。よいとわかっていても、なかなかできません。誰か仲間と行うことが、長続きのコツで、私の病院では患者さんに怠けずに続けてもらうために、相手をする人間をつけているのです。 ※編者コメント…やせる目的の運動ではなく、筋力を付けるための運動をする必要な場合もあります。このようなときは、活性酸素の弊害を除去するために、運動の前後に丹羽SOD様食品を摂取することも考えてみてはいかがでしょうか。 |
|
全身の倦怠感を始め、頭痛・肩こりなどの愁訴が消失! |
● 日々の生活が忙しく20代後半から愁訴が出現
|