体 の 酸 化 と 「癌」 |
はじめに…鉄が酸化されて錆(さ)びるように、人間の体内でも酸化が起こっているようです。この酸化が細胞に影響し、「癌」が発生することがわかってきました。本号では、細胞の酸化による「癌の発生」を、次号では、食生活から見た「癌の予防」について掲載いたします。 |
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Q1… 「酸素に毒性がある」といわれていますが、「酸素の毒性」と発癌の関係についてお話ください? |
A…私たちは酸素を吸って生きています。したがって、「酸素に毒性がある」と言われても、すぐには納得できないかもしれません。しかし、酸素に毒性があることは、だれもが日常的に知っているはずなのです。 例えば、食品油を空気にさらすと品質が劣化します。脱酸素剤を入れて密封パックした食品は長持ちしますが、開封すると急激に品質が劣化します。 いずれも、酸素が毒性を持っていることを証明しています。食品が酸素によって酸化されることで、品質に変化が起きてくるのです。 酸化は人間の体内でも起こります。そして、その酸化こそ、「癌」をはじめとするさまざまな成人病の原因であることが、最近になってわかってきました。 |
Q2…「活性酸素」による「酸化」とは、どのような機序で発生するのですか? |
A…常識的には「酸化とは、ある分子が酸素と結びつくこと」と理解されていますが、化学的に定義すると、「ある分子が電子を奪われたとき、その分子は酸化されたという」ということになります。 |
Q3…「活性酸素」による「酸化」が「癌」や生活習慣病(成人病)を引き起こすメカニズムについて知りたいのですが? |
A…体の中で、最も「活性酸素」の標的になりやすいのは細胞膜です。細胞膜は、脂肪酸でできています。
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Q4…「活性酸素」の害については、わかりましたが、「活性酸素」が体外から入ってくる場合や、体内産生される場合について説明してください。 |
A…体の中で「癌」が発生するとき、そのほとんどは、「活性酸素」が関係しています。「活性酸素」は体の外から入ってくることもありますし、体内でつくられることもあります。 【たばこ】 たばこが燃えるとき、「活性酸素」が発生します。吸い込む煙の中にも、立ち上る煙の中にも、何種類もの「活性酸素」が大量に含まれているのです。そのため、たばこを吸う人だけでなく、周囲の人にも害を及ぼすことになります。 たばこが「癌」の原因の一つであることは、すでによく知られていますが、「癌」をつくる働きをしているのは、煙に含まれる「活性酸素」だったのです。 【排気ガス】 たばこの煙と同じように、排気ガスにも「活性酸素」が含まれています。特に大量の「活性酸素」を含んでいるのが、ディーゼルエンジンの排気ガスです。 【農薬】 農薬の中には「活性酸素」を含んでいるものがあります。とくにある種の除草剤は、フリーラジカルの毒性を利用して、雑草が生育できないようにしています。これが体内に入ると「癌」の原因になります。 【紫外線】 紫外線を浴びると、体内に「活性酸素」が増え、体内の酸化を促します。皮膚癌の原因として紫外線が注目されていますが、これも「活性酸素」の作用なのです。 紫外線には、昔から殺菌作用のあることが知られており、衣類や布団を直射日光にあてるとよいといわれてきました。この殺菌作用は紫外線による「活性酸素」の毒性が良い方に働いたわけです。 【過度の運動】 私たちの体は、体内のエネルギーを酸素で燃焼させることで、エネルギーを作り出しています。この酸素の毒性を消去しきれないような激しい運動を行うと、「活性酸素」が生成されます。 健康のためと思って行っている運動も、がんばりすぎるとかえって害になってしまいます。 【ストレス】 ストレスにさらされているとき、体内では「活性酸素」が生成されています。「癌」の原因になるのはもちろんですが、ストレスによって起こる消化器潰瘍の発生にも、「活性酸素」は関係しています。 【放射線】 放射線は、「癌」の治療にも発癌にも関与することが知られています。この放射線の作用も、体内で「活性酸素」を生成するためなのです。 このように、私たちの生活環境は、「活性酸素」を増やす要因があふれています。「癌」が増えつつあるのも、まさにそのためだと考えられます。 |
Q5…「活性酸素」が「癌」を発生する過程について、もう少し詳細に説明していただけませんか? |
A…正常な細胞から癌細胞がつくられるプロセスは、大きく二つの段階に分けることができます。 まず第一段階が「イニシエーション(引き金)」と呼ばれる過程で、ここで細胞の遺伝子が障害され、発癌のきっかけがつくられます。 このような働きをしている物質をイニシエーターと言いますが、多くの発癌物質がイニシエーターとして知られています。発癌物質は、直接的、あるいは間接的に「活性酸素」を発生させりることで、正常な細胞の遺伝子を障害します。つまり「活性酸素」こそが、発癌の最初のきっかけをつくっているのです。 しかし、遺伝子に障害を受けた細胞から、すぐに癌細胞が生まれるわけではありません。第二段階の「プロモーション(促進)」と呼ばれる過程を経て、始めて癌細胞がつくられるのです。たとえイニシエーションを経過した細胞でも、プロモーション過程を経なければ、癌化は促進されません。遺伝子が修復されて正常細胞に戻るからです。 プロモーションを起こす物質は(プロモーター)にはさまざまなものがあり、体外から入ってくる化学物質もあれば、体内で分泌される物質がその働きをすることもあります。そして「活性酸素」は、プロモーターとしても働いているのです。 つまり、「活性酸素」は、発癌のきっかけをつくり、さらにそれを促進する働きもしている、ということになります。 ※編者コメント 以上に述べたように、私たちの周囲には「活性酸素」の発生要因があふれています。「活性酸素」の除去こそが真の健康管理の一方法だと言えそうです。 「活性酸素」を除去する体内のSODの産生は年齢とともに減少することが知られています。丹羽SOD様食品は、不足する体内のSODを補い、「活性酸素」を除去することで健康管理を応援いたします。 |
「癌」と丹羽SOD様食品について 丹羽SOD様食品は、発癌や癌の転移に関係するといわれる「活性酸素」を除去します。丹羽博士は、SOD様食品と同様な製法によって「癌」に有効なBG104という制癌剤を開発されています。詳細は「天然SOD製剤がガン治療に革命を起こす(廣済堂出版)」を参考にしていただくとして、ここでは、丹羽SOD様食品による癌患者の摂取例をご紹介いたします。 |
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