ストレスは「胃潰瘍」や「胃炎」も発生させる

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Q1 : ストレスが臓器、例えば胃に障害を与えるメカニズムは?
Q2 : 活性酸素と「胃の痛み」の関係は?
Q3 : ストレスは、胃粘膜にどのような影響を及ぼすのですか?
Q4 : ストレスは「胃」以外のさまざまな臓器に障害を及ぼす?

丹羽SOD様食品の摂取症例から

胃粘膜の炎症や胃痛が、徐々に改善!

  はじめに…前号では、「ストレスが活性酸素を発生させた結果、体を傷害する」ことについて述べましたが、本号では「ストレスにとる活性酸素の発生と胃の障害」について述べ、活性酸素が臓器に障害を与えることについて掲載します。

 

Q1 活性酸素が臓器、例えば胃に障害を与えるメカニズムについて簡単に説明してください?

A…ストレスや農薬・殺虫剤・医薬品・加工食品などの化学物質が依存すると、私たちの体内では、白血球中の好中球が防衛反応として、大量の活性酸素が発生します
  その際、体内の酵素SODが不足すれば、過剰な活性酸素が胃粘膜を破壊し、胃潰瘍や胃炎を発生します。さらに、活性酸素が胃の中で過酸化水素に変化し、これが胃の塩分と反応して次亜鉛素酸になり、さらに体内の尿酸と反応すれば発癌物質ができるとされています。

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Q2活性酸素と「胃の痛み」の関係は、現在どのように解明されているのでしょうか?

A…岩井力・岩井内科クリニック院長による調査では、「強い胃痛の人は、活性酸素量が多い」とされています。
  「日本人に多い慢性的な胃の痛みに、胃粘膜の活性酸素が深く関係していることが、千葉県内の開業医の調査でわかった。
  痛みの程度は、内視鏡検査では、判断がつかず、活性酸素量の測定が新しい新療法として期待される。4月の日本消化器内視鏡学会などで発表する。
  調査したのは、同県印旛群印西町の岩井内科クリニック、岩井力医師(38)。慢性胃炎に的確な治療法がないため、悩んでいる患者も多い。
  そこで岩井さんは活性酸素に着目。内視鏡検査で慢性胃炎と診断した500人について胃粘膜を採取。

  胃痛の程度と粘膜の活性酸素量との関係を調べた結果、胃痛が1週間に3日以上起きる高頻度の人は、2週間に1日程度の低頻度の人に比べ約3倍の活性酸素量があった。胃液の酸性度が強いほど胃痛も強い傾向にあったが、活性酸素量が多い場合は、酸性度に関係なく強い胃痛を訴えていることがわかった。
  胃粘膜の活性酸素と胃炎との関係は、国立大蔵病院の北洞哲治・消化器医長らの研究でも判明している。

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Q3ストレスによって発生した活性酸素は、胃の粘膜に、どのような影響を及ぼすのですか?

A…新潟大医学部医動物学教室の実験によれば、「ストレスで好中球が増加し活性酸素が発生することが、胃潰瘍の原因」としています。

  「マウスやラットに肉体的拘束などのストレスを加えると、体内に白血球の一種の好中球が増加、組織を侵す作用がある活性酸素が多量に発生し、胃粘膜がただれて胃潰瘍状態になることが、新潟大医学部医動物学教室の塚原明弘、諸田哲也両研究員らの研究でわかった。
  塚原研究員らはマウスとラットに強いストレスを与え、血液や内臓の白血球や組織の様子を調べた。すると、好中球が増加し、好中球が作ったとみられる活性酸素の量も増加した。また、胃の粘膜は、肉眼で見て分かるほど荒れていた
  好中球は体内に侵入した病原体を殺す働きをもっているが、増えすぎると自分の組織を破壊する作用がある。塚原研究員らは、今後は好中球を抑える作用がある抗体をラットに投与して、胃潰瘍防止の効果を調べる。
 

好 中 球…白血球の一種で体内に入った病原菌に対し活性酸素を出して殺す働きを持つ。同じ白血球のリンパ球とともに免疫作用で大きな役割を果し、ストレスや過労で交感神経が緊張すると増加する。一方、飽食などを続けると好中球の割合が減少して、リンパ球が増加、花粉症などのアレルギーがでやすくなるとされている。

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Q4ストレスは臓器に悪影響を及ぼすと言われていますが、「胃」以外にどのような臓器に障害や影響を及ぼすのですか?
A…文部省・宇宙化学研究所の調査によれば、「宇宙飛行の実験動物であるイモリに、胃潰瘍以外に、肝臓や肺などに障害が発生した」としています。
  「スペースシャトル「コロンビア」で昨年7月、向井千秋さん(43)と一緒に宇宙飛行したイモリが胃潰瘍や肝臓障害になっていたことが文部省宇宙化学研究所の山下雅道助教授らの研究でわかった。
  狭い水槽に閉じ込められ、無重量状態にも耐えなければならず、ストレスが原因だという。向井さんのお供をしたイモリはメスばかり4匹。2匹は宇宙で死亡し、2匹が2週間余りの飛行を終えた。
  見た目は元気だったが、解剖したところ、1匹は胃潰瘍で胃壁に穴があく寸前。もう1匹も肺の粘膜が傷ついていた
  しかも、肝臓に障害を起こしており、細胞内の「仁(じん)」という部分が小さくなっていたうえ、蛋白質を合成する部分が傷ついていた
  90年に旧ソ連の宇宙化学ステーション「ミール」に滞在したアマガエルも肝臓の蛋白質合成機能に障害を起こした痕跡がみつかっている
  山下さんは「地上のイモリで、こんなに肝臓細胞が傷むことはまずない。胃潰瘍などの原因が、ストレスであることは間違いない」と話している。

宇宙イモリの胃の顕微鏡写真。胃潰瘍で胃壁が傷み、穴があく寸前だ(中央の矢印、胃壁が薄くなった部分)=宇宙開発事業団提供
 

【 参考 】 97年末に起きた「ペルー日本大使館人質事件」は、私たちの記憶にまだ新しいところですが、この事件でも、人質という恐怖による、精神的ストレスで、胃炎や胃潰瘍の悪化、さらに鬱(うつ)症状などが多発していたことが報道されています。
  これらの記事から、重なるストレスは、胃に悪影響を及ばすことが理解できます。

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胃粘膜の炎症や胃痛が、徐々に改善!
K ・Oさん  女性   51歳  会社員

ストレスが強いと、必ず胃の痛みが再燃する。
  化粧品関係の営業の仕事をしている。営業成績が芳しくなく、ノルマが達成できないときの、営業会議では、胃の痛みが強かった。痛みが強いときは、エビのように体を曲げて円くして寝ていた。一度、胃の痛みが発症すると、胃薬を服用しても、軽減するまで10日間ほどかかった。痛みは、年に2から3回ほど発症し、その度に数日間、仕事を休まなければならなかった。仕事を休むと、その分営業成績が低下するので、そのこともストレスになり、胃痛が軽減するのに長期間かかった。
胃の内視鏡検査で、胃粘膜の炎症が指摘された
  2年前、胃の強い痛みが1週間ほど持続したので、近医の内科を受診し、胃の内視鏡検査を受けた結果、潰瘍ほどではないが、胃の粘膜全体が炎症で赤くただれていると言われた。その際、薬を投与され、服用を続けたが、服用時は痛みが軽減するが、まもなく痛みが再発することが多かった。
  しばらく服用を続けていたが、薬の副作用が怖くなり、活性酸素を除去すると言われる丹羽SOD様食品を摂取することにした。
丹羽SOD様食品を摂取し始めてから症状が軽減
  摂取量は、1日あたり4〜6包であった。摂取後、5日目頃から痛みが軽減し始め、10日ほど後には、胃の痛みをほとんど意識しなくてよくなった。痛みが軽減してからは、摂取量を1日あたり2〜4包に減らしたが、痛みが再発したり増悪することはほとんどない。時に、胃がチクチクするように感じることはあるが、この時は摂取量を3〜4包増量すれば、まもなく痛み軽減するようである。
  丹羽SOD様食品は、胃の炎症だけではなく、活性酸素を除去することから、糖尿病や脳血管疾患などの生活習慣病の予防に有効とされているので、摂取を継続したいと考えている。