症例6:52歳、女性、乳癌、肺転移


  1992年9月右乳癌に羅患し、10月手術を受けたが、3年後11月に血痰が見られ、翌1996年1月には血痰を伴う軽い呼吸困難を訴え始めた。2月に患者は図10に見られるように、CTにて乳癌の肺転移と診断された。図10は右肺のS
45area に転移性の肺腫瘍が見られた。患者は乳癌の肺転移患者が2年以上生きる生存率が20%以下であると兵庫県加古川市民病院の医師によって告げられた。以後患者は5クールの化学療法を受けたが、嘔気、食欲不振、倦怠感を含む細胞障害性の強い副作用のため、1996年11月に抗癌剤を断念せねばならなくなった。かくして1996年12月に当院受診。初診時患者は図11にみられるように、LDHや腫瘍マーカーのCEABCA225の上昇が見られた。直ちにBG−104内服を開始し、図11に見られるように、LDHとマーカーは徐々に低下し、正常化し始めた。胸部レントゲンとCTからも肺腫瘍の陰影が縮小した(図12)。

 


図10                                                                   図12

 
 
 図11