副作用の原因3

マイナスになる飲み合わせをしている
効果が減ったり、毒性をもたらす相互作用

 

イケナイ食べ合わせ、飲み合わせ例

 

病院の薬                                   市販薬        副作用の危険性

                                                             

  薬には飲み合わせがあります。病院から薬をもらっている人が、別の症状を治すために市販薬を勝手に飲むと、薬効が下がったり、逆に強くなりすぎて思わぬ副作用が起こることがあります。
  たとえば、糖尿病などで血糖値が高く危険な人が、血糖降下剤(例:トルブタミド、SU剤など)を処方されたとします。ところがその人が、風邪などでアスピリン配合の解熱薬(例:バイエルアスピリンなど)を飲むと、血糖値を下げる作用が強くなりすぎて、低血糖から昏睡状態を引き起こすおそれがあります。慢性的な病気で薬を服用している人が、別の薬を飲むときは、必ず医師や薬剤師に相談してください。

 

リン酸ジヒドロコデイン配合の咳止め薬アルコール  呼吸抑制、昏睡

                                                                

  風邪で咳が出るとき、リン酸ジヒドロコデリン配合の咳止め薬(例:ルルAなど)をタマゴ酒などのアルコールと一緒に飲むのはやめましょう。薬は咳中枢を抑制して咳をとめるのですが、アルコールが入るとその作用が強まります。その結果、息苦しさを感じることがあります。
 


 上記意外にも……原因不明の副作用があります

いつ、誰に起こるかわからないスティーブンス・ジョンソン症候群

  最近、話題になっているスティーブンス・ジョンソン症候群という副作用があります。風邪薬や抗生物質を服用後、高熱、発疹、全身激しい水ぶくれができケロイド状態になるというもので、手当てが遅れれば、失明や命を落とす危険もあります。
  こわい副作用ですが、そのメカニズムはまだわかっていません。ここ3年間で900人弱が発症。市販の風邪薬でも起こりますので、いつ、誰が発症するか予測できない副作用といえるでしょう。
  ただし早期に処置ができれば、重篤になる可能性は、かなり低くなります。服用していて、それと思われる症状がでたら、すぐに薬をもって基幹病院に行きましょう。
 

 

 薬剤師をもっと活用して

  薬局は、1店舗につき最低1人は薬剤師をおくことが薬事法で決められています。あなたがアレルギー体質であったり、別の薬を飲んでいるときは、ぜひ薬剤師に相談してください。白衣を着ている人が薬剤師をは限りませんので、まず確かめて。
  薬には副作用もありますが、不快な症状や病気を治す便利なもの。自分だけの判断ではなく、薬剤師を大いに利用し、早くよくなってください。