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『オーガニック ダイエット』 〜ディスカバー・トゥエンティワン発行〜
SKINNY BITCH

 

 
   アメリカで100万部突破、全世界20ヵ国でもベストセラーになっている『オーガニック・ダイエット』。今回はこの本をご紹介します。タイトルだけ見て、なんだダイエット本か、と思われがちですが、この本、中身はオーガニックがいかに身体によくて、肉乳製品や合成添加物まみれの加工食品がいかに悪いかを、ユーモアたぷっりに紹介してくれています。
   かのサッカー界のスター選手ベッカム婦人、ビクトリアも絶賛しているとか。
   目次にも「食肉はみーんなクスリ漬け」「ミルクを飲むと骨が弱る」「乳製品は病気をつくる」「役人と食肉メーカーの甘い関係」「ヒトって肉食?草食?」という内容がズラリ。ダイエットと言う言葉はほとんど出てこない。これまでに紹介してきた『食の安全』などの本に書かれてあったことと共通することばかり。さらに丹羽先生が、肉乳製品中心の欧米の食生活のせいで、これまで日本人には少なかった難病が増えているとおっしゃっていることとも符号します。いよいよ欧米でも肉乳製品に対する警鐘が始まったわけです。そのことをダイエットに結びつけているあたりがわかりやすいというか、アメリカらしいところ。
「クスリの飲みすぎにご用心」の項も興味深い。「あなたは鼻水やくしゃみが出たり、どこか痛くなったりするたびに、すぐ薬局に駆け込むタイプ?
   ダメダメ。私たちの体はちゃんとケアさえしていれば、カンペキなマシーンみたいに働いてくれるのよ。脳は痛みや不快というカタチで体の異常を知らせてくれているの。だから薬にばっかり頼っていると、異状の原因がわからないまま症状だけを抑えることになるわ。つまり、薬を飲むたびに、体が自然に治ろうとするのを邪魔しているわけ。薬を飲むと、体の不調を訴える反応が抑えられ、脳に間違ったサインが送られるの。例えば、鼻水が出るのは、体が鼻水といっしょに何かを体の外に出そうとしてるから。でも、風邪薬なんかを飲んで鼻水を止めちゃうから、すべては台無し。薬って化学薬品でしょ。FDA(アメリカ食品医薬品局。日本の厚生労働省のような政府機関)がその薬を認可していたって関係ない。あそこはアスパルテーム(人工甘味料で、アメリカではこれによる被害者の会があるほどのあらゆる人体障害が報告されている)の使用すら認めているくらいなのよ。よーく考えてみて。体の中に化学物質を入れるのが、いいことだって思える?どの薬にも使用上の注意書きや副作用のリストがついてくるわよね。つまり、薬を飲めばしばらくは気分がよくなるけど、体のほかの部分はボロボロになるってこと」
   女性向けに話口調になっているけれど、内容はかなりシビアで正しい。炭水化物のことに触れた項でも、
「炭水化物には単純炭水化物と複合炭水化物の2種類があるの。単純炭水化物はとんでもないシロモノで、栄養といったらトイレットペーパーも同然。成分のほとんどが糖で、これが体内でものすごい勢いで放出されるから血糖値が一気に上がり、すぐまたどっと落ちる。だから空腹感がすぐにやってくる。もうひとつの複合炭水化物は、でんぷんと繊維質でできていて、ゆっくりとエネルギーに変わる。役立たずの単純炭水化物がどんなものかと言うと、精製された小麦粉やパスタ、白米、白砂糖など。これらが炭水化物に汚名を着せている悪役。食品メーカーは「商品は白くて柔らかくなければ売れない」と決めつけたのよ。それで玄米などからミネラル、ビタミンなどの栄養素をすべて剥ぎ取って色をつけたの。その過程で元々はパーフェクトだった食べ物の栄養が台無しになっちゃったの。企業はそうやって精製加工した食品に化学物質のビタミンやミネラルを加えて強化とか呼んでいる。私たちの体はこうやってあとから加えられた化学物質を自然のミネラルみたいにすんなり吸収できないのよ」
   読み進むにつれ、たどり着くのは、日本本来の和食生活。しかも、麦、玄米などに立ち返った食事です。そして、そういった食生活をしていればメタボなんていう言葉とは無縁になるということです。健康こそ美しいということ。
   ジャンクな生活をされている方に、プレゼントしてはいかがでしょう。
 

 


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